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今週の小ネタ:子ども時代のトラウマを抱えた人、浮気しやすい人、他人の不幸を喜ぶ人

Summary

 

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

 

 

子ども時代のストレスが激しくヤバい理由とは?

まずはウィスコンシン大学の論文(1)で、「子ども時代のストレスが超ヤバい!」って結論を導き出したもの。54人の男女を対象にした実験で、8歳の時点でイヤーな体験をした人だけを集めております。たとえば、

 

  • 両親を強盗に殺された
  • 両親がアル中だった
  • 虐待により別の家庭に移された
  • 極度の栄養不足状態で育った

 

みたいな感じです。いずれも「トラウマ的」と呼べるレベルですな。

 

 

実験では、全員の脳をスキャンしつつ、金銭報酬タスクってのを受けてもらってます。これは「PCの画面に丸が出たらお金をもらえるけど、四角が出たらお金を没収されるよー」みたいな指示が出る、軽いギャンブルみたいなタスクです。これをやると、脳がお金の損得に対してどう反応するかをチェックできるわけっすね。

 

 

これで何がわかったかと言いますと、

 

  • 子ども時代のトラウマが重い人ほど、リスクの可能性にとても鈍感!
  • しかし、いったん危険にさらされると、他人より敏感に反応しがち!

 

って感じです。つまり、子ども時代につらい体験をした人は、他人よりトラブルの発生に気づくのが遅く、いっぽうでトラブルのダメージには超弱いんだ、と。

 

 

研究チームいわく、

 

彼らは決して合理的な思考ができないわけではない。しかし、それでも正しい意思決定ができないのだ。(中略)

 

多くのトライアルを行なったあとでも、彼らはネガティブなフィードバックを行動の改善のために使うことができなかった。

 

ってことで、どうも子ども時代のストレスが脳の機能を変えてしまうみたい。これは難しい問題だ……。

 

 

 

浮気しやすい人の条件とは?

 

次はフロリダ州立大学の論文(2)で、「浮気しやすい人はどんな人?」って問題を調べております。

 

 

こちらは233組のカップルを対象にした実験で、まずは結婚生活の満足度や今までの浮気歴などをチェック。そのうえで、2つのポイントを調べたんですな。

 

  1. イケメン/美女がいてもすぐに意識をそらせるか?(魅力的な人をガン見したりしないかどうか)
  2. イケメン/美女がいても、「いや、言うほど魅力的でもないな!」と自分を説得できるか?

 

結果、上記の能力が低い人は、能力が高い人より50%も浮気をしやすく、結婚も長続きしない傾向があったらしい。まぁ、「そりゃでしょうね」みたいな話ですよね。

 

 

ただし、ここにはさらに別のポイントも出てて、

  • 夜の生活に満足してるカップルほど浮気しがち
  • 「私なんて魅力がないのよ…」と思ってる女性ほど浮気しがち

 

って傾向もあったそうな。こちらはなかなかおもしろいポイントですねー。

 

 

 

シャーデンフロイデな人の3タイプ

 

シャーデンフロイデってのは、他人の不幸を楽しむ気持ちのことで、ドイツ語で「加害の喜び」って意味。ネットで有名人叩きが盛り上がった場面などでよく見られる感情といいますか。

 

 

で、この感情についてはまだ研究例があんまないんですが、エモリー大学が近ごろ過去の文献レビュー(3)をしてくれまして、「シャーデンフロイデは3パターンがあるよねー」みたいな分類をしてくれております。

 

 

そのパターンがどのようなものかと言いますと、

 

  1. 区別系:「自分は特定のグループに所属してるぞ!」って気持ちを強めるために、他人の不幸を喜ぶパターン。敵チームが負けて大はしゃぎするスポーツファンみたいな。
  2. 競争系:自分よりうまくやってる人への嫉妬が原因になるシャーデンフロイデ。芸能人叩きなんかは、まさにこのジャンル。
  3. 正義系:「自分は世の中のためにやってるのだ!」ってモチベーションが原因で他人の不幸を喜ぶパターン。金持ちバッシングとか権力者のスキャンダルとかは、ここに当てはまる感じ。

 

のようになっております。こうして見ると、誰でも状況によってはシャーデンフロイデにハマりかねない側面がありそうっすね。とくに正義系は自分が正しいと思ってるぶんだけタチが悪いと申しますか。


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