腕立て伏せができるかどうかで寿命がわかるかも!みたいな話
ヒトの寿命はいろんなところに現れるもんでして、
なんてデータが出てたりします。もちろん、これは「握力があれば寿命が伸びる!」って話じゃなくて、
- 握力がある人は心肺機能が高い傾向がある
- 心肺機能が高ければ寿命は長くなる!
みたいな感じです。要するに、握力が健康を測る指標として使えるわけっすね。
といったところで今度は「腕立てふせで寿命がわかるぜ!」っていう良いデータ(R)が出ておりました。
これはハーバード大学などの研究で、1,104人の消防士を対象にした観察研究です。平均年齢は39.6はBMIは28.7だったとのこと。
実験では、まずは全員に以下のルールで腕立て伏せのテストをしたそうな。
- メトロノームを80bpmにセット
- メトロノームに合わせて腕立て伏せをする
- メトロノームが3つ鳴るあいだに腕立て伏せができなかったらゲームオーバー
ってことで、全員に限界まで腕立てをしてもらったうえで、
- 10回以下しかできなかった人
- 11〜20回までできた人
- 21〜30回までできた人
- 31〜40回までできた人
- 41回以上できた人
の5グループに分類。そこから全員を10年ほど追跡調査して、心臓や血管まわりに異変が出たかどうかを調べたんですね。
結果、期間中に37件の心疾患が確認されまして、その結果をまとめると、
- 腕立て伏せが10回しかできなかった人に比べて、41回以上できた人は心疾患リスクが96%も低かった!
だったそうな。こりゃまた結構な数字が出ましたな。
ちなみに、この研究では被験者の心肺機能もチェックしてるんですが(トレッドミルで計測)、その数字よりも腕立て伏せのほうが心疾患リスクと相関してたらしい。つまり、腕立て伏せの能力ってのは、かなーり病気の発症を予想する力が高いのではないか、と。
もっとも、この研究は中年の男性しか計測してないんで、
- 若い男性、老齢の男性、女性全般にはどうだかわからない
ってところはご留意ください。研究チームいわく、
腕立て伏せを使えば、手軽でコストをかけずに心疾患のリスクを計測できる。驚いたことに、腕立て伏せの能力は、最大化のトレッドミルテストよりも心疾患を予想することができた。
とのことで、私のような40代前後の男性であれば、とりあえずプッシュアップを40回続けてできるかどうか試すのも良いのではないかと(さっそく自分でもやってみた)。