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新型コロナに負けないためにはどんな栄養が必要なの?をまとめたレビュー論文の話



新型コロナについてはまだこれといった治療法がないのが現状。自粛や手洗いに加えてちゃんとした食事を続けるのが基本ですけど、「それではいまの時点でどんな栄養に気をつければいいの?」について調べた系統的レビュー(R)が出ておりました。


これは中国医科大の調査で、どんな内容かと言いますと、

  1. 過去のコロナウイルス感染症や一部のRNAウイルス感染症に関するすべての治療法を検索
  2. 一般的な治療法、コロナウイルスに特異的な治療法、および抗ウイルス治療法をまとめる

みたいになってます。もちろんこの知見が新型コロナについてどこまで当てはまるかは不明な点も多いものの、過去の事例をベースに「可能性が高そうなものをすべて並べてみたよ!」みたいな感じっすね。データを選ぶ際にPRISMAにしたがってないっぽいのが難点ながら、毎日の食事を考えるうえでの参考にはなりましょう。


で、このレビューでは専門的な対策についても述べられてるんですけど一般人には使いづらいので、「新型コロナ対策にはどんな栄養が欠かせないの?」って問題にふれたパートのみまとめておきます。チームがまとめたコロナウイルス感染症の対策に必要な栄養はこんな感じです。

  • ビタミンAが足りないと、はしかの感染リスクが大きく上がる。ビタミンAのサプリメントは、はしかにかかった小児の死亡率を下げ、同時にHIVやマラリアに感染した乳児の成長を改善することも分かっている。

  • ビタミンB群が足りないと免疫の反応が弱っちゃうことがある。特にビタミンB 3 (ニコチンアミド) は、HIV感染を阻害する可能性が示されている(ただし生体外研究)。

  • ビタミンC濃度の低下は様々な感染症の間に起こり、質の高い研究によりビタミンCが肺炎を予防する事実を示している。

  • ビタミンDの不足はあらゆる感染のリスク増加と相関している。太陽の光を浴びない人たちはビタミンD濃度が低いので注意が必要である。同時に夜勤が多い人、家に閉じこもっている人、および施設に収容されている人も、ビタミンD不足のリスクがある。新型コロナは2019年の冬に初めて発見されて高齢者に影響を及ぼしてきたが、これはビタミンD不足が関係しているのかもしれない。

  • ビタミンEの不足は、マウス実験においてはRNAウイルスによる心筋損傷を増加させた。子牛を対象にしたテストでは、ビタミンEおよびDの不足でコロナウイルスの感染率が上がった。

  • セレンの不足は免疫システムの障害を引き起こし、RNAウイルスを悪性に変える可能性がある。動物実験によれば、セレンが足りない食事を与えられたマウスはインフルエンザにかかりやすくなり、重度の呼吸障害を引き起こす傾向があった。おそらく新型コロナ対策にも非常に重要な役割を果たしていると思われる。

  • 亜鉛の不足は細胞性免疫の崩壊を引き起こし、感染症リスクを増加させる。亜鉛ピリチオンで体内の亜鉛濃度を増加させると、 SARSコロナウイルスの複製を阻害することが示されている。

  • 鉄分の不足は呼吸器感染症を引き起こしやすい。鉄が足りないと感染とのバトルに必要な酵素が作れず、免疫システムが弱まってしまう。しかし、一方で鉄分が多すぎるとウイルスの侵入を促進しちゃうので注意。

  • AIDS患者を調査したデータでは、健常な対照者と比べてオメガ3脂肪酸の濃度が低いことが明らかにされている。DHAやEPAのサプリ はC型肝炎ウイルスに役立つことが示されている。

  • アルファリポ酸 (ALA) は抗酸化力が多角句、培養リンパ性T細胞においてヒト免疫不全ウイルス (HIV‐1) の複製を阻害することがわかっている。

というわけで、かなり基本的な栄養素が多いラインナップになってますね。確かに、いずれも免疫システムの働きには欠かせないんで、納得の内容ではないかと。


ただし、ここで名前が出た成分はいずれも「不足したらヤバい!」って話でして、「サプリでガンガン飲むと新型コロナに強くなる」ってわけじゃないんでご注意ください。あくまで上記の栄養を切らさない食事を心がけようね!って話ですのでー。




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