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今週末の小ネタ:朝のルーチン超大事、楽観的な人はお金に困りにくい、女性の好みは短期関係と長期関係でどう変わる?

Summary

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。

        

 

 

 朝のルーチン、超大事説

朝のルーチンは守るべし!ってなアドバイスがよくありますけど、これが正しいのかを調べたデータ(R)が出ておりました。これはテキサス A&M大学の調査で、

 

  1. 約400人の事務職員を集めて3週間にわたって調査

  2. みんながいつも朝どのようなことをしてるかを調べる(朝食を摂る、コーヒーを飲むなど)

  3. みんなが朝のルーチンをどれぐらい守ったかを調べて、その後のメンタルや仕事のやる気を調べる

 

みたいになってます。すると、やはり朝のルーチンは大事だったようで、「いつもの朝のコーヒーを飲まない」ぐらいの単純な日課を破っただけでも、従業員は精神的な疲れが増したんだそうな(もちろんカフェインの影響は調整している)。

 

 

その他のルーチンにしても影響は同じで、時間通りに起きる、朝食を作る、通勤するといった日課でも、いつものやり方を破ったとたんに、その日の生産性は低下したらしい。朝のルーチンってのは思ったより影響を持ってそうですな。

 

 

なんで朝のルーチンが大事かと言いますと、

 

  • もしいつもと違うことをすると、脳の自動化システムが乱れて、余計なリソースを使わなきゃいけないから

 

だそうです。いったん習慣になったことを乱すと、それがエネルギーの濫用につながるわけですね。プロのスポーツ選手がルーチンを守るのも当然っすな。

 

 

というわけで、このデータを活用するために、研究チームは以下のアドバイスをしております。

 

  • もし朝のルーチンが崩れた場合は、昼にいつもと同じ場所で同じ人と昼食をとるなどして、乱れたルーチンをリセットするといいよ!
  • 管理職の人は、社員の朝のルーチンを乱さないように注意してね!

 

私の朝のルーチンといえば「緑茶を飲む」ぐらいのもんですが、これぐらいの作業でも大事にしなきゃいけないみたいですなぁ。

 

 

 

楽観的な人ほど経済的に楽な暮らしができる?説

楽観的な人は9%長生きする」とか「楽観的だと幸運になる」といった話もある昨今。新たにカレン・フロスト・バンカーズが「楽観的な人は経済的に健康!」って話(R)を出しておられました。経済的に健康ってのは、貯金が多いとか借金が少ないとかそういったポイントっすね。

 

 

調査は2002人のアメリカ人が対象で、100点満点で全員の楽観性を採点。これに加えてみんなが経済的にどれぐらい健全かを調べ、さらには資産や収入などの要因をコントロールして分析したところ、

 

  • 楽観性のスコアが1点上昇するごとに金銭的な健全性が0.1ポイント上がる
  • 楽観的な人は悲観的な人に比べて、経済的な健全レベルがおよそ7倍も高い
  • 収入が減った時に金の使い方をあらためる人の割合も、楽観的な人の方が悲観的な人より2倍も多い

 

ということで、楽観的な人ほどお金をコントロールできるらしい。対して悲観的な人は同じ金銭的なミスをしやすく、借金の額も大きく、割りに合わない仕事につく確率も高く、貯金額も低い傾向があったらしい。なんか散々ですね。

 

 

まぁ借金の額が大きいから悲観的になってる可能性も捨てきれませんが、一般に「楽観的な人ほどセルフコントロールが効きやすい」って傾向はありますんで、悲観的な人が経済的な苦境に追い込まれやすいこともあるのかもなーって感じですね。

 

 

 

女性の好みは短期関係と長期関係でどう変わる?

女性の好みは短期関係と長期関係でどう変わる?」みたいな話(R)が出ておりました。当然ながら、どんな恋愛も初期と同じような情熱が続くわけはないので、短期と長期で感情の動きが異なるはずですからね。

 

 

これはサンダーランド大学の研究で、18歳から58歳までの女性190人を集めて、「フィクションの恋愛関係の発展を描いた4つの短編小説を読んでね」と頼んだそうな。この小説は恋愛関係の各段階を描いてまして、「出会い」「1周年」「5周年」「第一子の誕生日」について描かれてたそうな。

 

 

その上で、「小説の主人公を自分に置き換えて、男性にどんな魅力を求めますか?」と尋ねたところ、以下の傾向が確認されたそうな。

 

  • 人間関係が長くなるにつれて、女性は「子育てのに役立つ魅力」をますます好むようになる
  • 付き合いの初期は、女性は「悪い男」のようなタイプに惹かれる

 

ということで、人間関係が発展するにつれて、女性はパートナーが落ち着くことを好んだ、と。まぁ想像上のシナリオをベースにしてるんで、現実でも同じことが言えるかは謎なんですが、いかにもありそうな話ですよねぇ。

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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