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時間管理は本当に意味があるのか?そして、意味があるなら何に効いているのか?のメタ分析


 

時間管理って意味あるの?」ってタイトルのメタ分析(R)が出ておりました。「ポモドーロ」だとか「偶然性プランニング」だとか世の中にはいろんな時間管理術がありますが、それってどれぐらい意味があるの?という、非常に根本的な疑問について調べてくれたわけですね。

 

 

これはコンコルディア大学などのチームによる調査で、1980年代半ばから2019年までに発表された論文から158本をピックアップ。まずは時間管理テクニックの内容を3つのパターンに分類してます。

 

  1. 構造化:スケジュール帳や手帳などに「どの活動をどの時間に行うか?」をはっきりさせるタイプの方法

  2. 保護:時間のかかる依頼を断ったり、家族との食事中に携帯電話の電源を切ったりと、外部のジャマから身を守るタイプの方法

  3. 変化への適応:同僚の依頼や急な会議といった変化を事前に想定しておき、あらかじめ対策を立てておく方法(急な会議が入ったら書類作成は月曜日に回す、みたいな)

 

言われてみれば、たいていの時間管理法はこの3つに当てはまるかもしれないですね(エネルギー管理法みたいな方法はさておき)。

 

 

でもって、すべての研究の効果を調べた結果、おおよその結論はこんな感じになりました。

 

  • 時間管理は、上司による業績評価、モチベーション、仕事へのコミットメントといった仕事のパフォーマンスに中程度のプラスの影響を与える

  • 時間管理と仕事の成果との関係は、近年になるほどプラスの影響が増している(つまり、現代ほど時間管理が求められている)

  • 時間管理とパフォーマンスアップの関係は、学問的な環境ではそれほど強くはなかった。要するに、時間管理テクニックを使っても、学校のテストの点数や成績はそこまで上がるわけではない(もちろん効果がないわけでもない)

 

ということで、どのような時間管理でも仕事のパフォーマンスは中レベルで改善するんだ、と。「中程度の改善」が得られるなら、絶対に時間管理テクニックは使うべきでしょうな。

 

 

さらに、この研究ではまた別の知見も得られてまして、

 

  • 時間管理によるメリットが最も大きかったのは、ウェルビーイング(≒幸福度)だった

  • 時間管理には苦痛の感情を減少させるメリットも確認された

 

ってあたりは個人的に「へー」と思いました。一般に時間管理というと仕事術としての側面が大きいと思うんですが、実際には仕事よりも日々のメンタルへの効果のほうが大きいみたいなんすよね。仕事術というよりも、実はポジティブ心理学的な側面のほうが大きいのかもですな。

 

 

ただ、ここでチームはもうひとつ重要なポイントを見つけてまして、

 

  • 時間管理が上手にできるかどうかは、恵まれた環境にあるかどうかの影響が大きい

 

ってあたりも強調しておられます。時間管理にはテクニック自体も大事だけど、やはり収入、階級、教育といった要因が豊かな方がうまくいきやすいんだそうな。まぁお金があればアウトソーシングも楽ですから、そりゃそうだって話なんですが。

 

 

というわけで、時間管理は仕事の改善に役立つのはもちろん、実は幸福度アップの手段として使えるよーってお話でした。ちなみに私の場合、時間管理については、

 

 

みたいになってますね。言われてみれば、仕事がはかどるよりも不安や焦りが減る効果のほうが大きいような気もしますな。

 


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