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二日酔い対策はいろいろあるけど、本当に効くものは存在するのか?の系統的レビュー



二日酔い対策といば、ウコン、水を飲む、ヘパリーゼなどいろいろな手法が取りざたされるわけですが、残念ながら「これだ!」というものがないのが現状。結局のところ酒量をひかえるのがベストで、ほかに信頼できるテクニックが見つかってないんですよ。

 

 

で、新しいデータ(R)も似たような結論でして、「二日酔い対策に効きそうなものを片っ端から調べてみたけど、これといったものはなかったよ!」って話になっておりました。

 

 

これはキングス・カレッジ・ロンドンなどの研究チームが、「二日酔いに効く」と言われるさまざまな物質について、過去の研究を集めて系統的レビューを行ったもの。過去の研究をピックアップして、386人の参加者を対象にした21の研究をレビューしてくれてまして、いまんとこ二日酔い対策の調査としてはかなり包括的な内容になってるんじゃないでしょうか。

 

 

まずは、ここでチェックされた物質を並べておくと、こんな感じです。

 

  • クルクミン
  • デュオラックProAP4(プロバイオティクス系サプリ)
  • L-システイン
  • ラピッドリカバリー(L-システイン、チアミン、ピリドキシン、アスコルビン酸)
  • ロキソプロフェン(消炎鎮痛剤)
  • SJP-001(ナプロキセン、フェキソフェナジン)
  • フィルプロ(キダチコミカンソウの抽出物)
  • クロビノール(クローブの芽の抽出物)
  • ケンポナシエキス
  • アカントパナックス多糖体エキス
  • 紅参
  • 韓国ナシ果汁
  • L-オルニチン
  • 山椒の実
  • アーティチョークエキス
  • モーニングフィット(乾燥酵母、硝酸チアミン、塩酸ピリドキシン、リボフラビン)
  • プロプラノロール
  • トルフェナム酸
  • クロロメチアゾール
  • ピリチノール

 

ってことで、定番のウコン(クルクミン)から耳慣れないものまで、いろんな手法が並んでおります。モーニングフィットとか完全に初耳でしたけど、海外では有名な二日酔いサプリらしいですね。個人的には、パラセタモールやアスピリンの効果も調べてほしいとこですけど、残念ながら今回の研究にはふくまれてないっすね。

 

 

では、分析の結果をまとめてみましょうー。

 

  • 全体的に言えば、二日酔いの治療や予防を目的としたサプリの研究は非常に質の低い証拠しか得られていないため、これと言った結論を出すのは難しい

 

  • いちおう「見込みがあるかなー」と思われるのは、クローブエキス、トルフェナム酸、ピリチノールの3つ。これらの物質については、プラセボと比較して治療効果の改善が認められており、クローブエキス(42.5%vs.19.0%)、トルフェナム酸(84.0%vs.50.0%)、ピリチノール(34.1%vs.16.2%)となる

 

  • とはいえ、クローブエキスの調査はわずか16人の参加者のデータにしか基づいてないし、その他の研究もめちゃくちゃ質は低いため、これらの物質が有効だとはとても言えない

 

というわけで、全体的にはとても結論を出せるレベルではなく、研究チームはこんなことを言っておられます。

 

二日酔い治療薬が効くかについて、メディアでは様々な憶測が飛び交っている。しかし、今回の研究により、これらの二日酔い対策に関するエビデンスは非常に質が低く、より厳密な評価を行う必要があることがわかった。

 

今のところ、二日酔いの症状を防ぐ最も確実な方法は、アルコールを控えるか、適度な量を飲むことだけだ。

 

まぁ全体的には従来と同じ「二日酔いを防ぐには酒をひかえるしかない!」って結論ですね。そりゃそうなりますよねぇ。

 


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サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。