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男女の関係を上手く保つための、科学的に正しい6つのポイント


「For Better (For Worse)」って本を読みました。タイム誌の記者が、「どうすりゃ男女の関係は上手くいくの?」を科学的に考えた一冊であります。本書から、「男女の関係を上手く保つための、科学的に正しい6つのポイント」をご紹介。



 

 

1・ネガティブを減らすより、ポジティブを増やすことに集中する

男女関係においては、いやなことを減らすことに時間を使うよりも、ポジティブな体験を増やすことにエネルギーを使うほうが効果的。結婚研究の第一人者であるハワード・マークマンによれば、「どれだけ2人で楽しい経験をしたか?」が、もっとも離婚率を下げる要因なんだそうな。


ここでいう「楽しい経験」 は、別に海外旅行のような大きなイベントじゃなくてもOKで、とにかく相手に起きた良いことを一緒に喜べばいいみたい。

数々の研究によれば、お互いに起きたことをお祝いしあうカップルは、関係性がよく、親密さと信頼感が高かった。といっても、静かに喜びを伝えるだけでは不十分だ。日々に起こるささいな幸せを、大げさすぎるぐらいに喜んでみせるぐらいがちょうどいい。


とのこと。とにかく、アメリカンな感じで喜びまくらにゃいかんわけですね。うーん、ちょっと恥ずかしい。


2・ポジティブとネガティブの割合は5:1

幸福に関する研究では、よく「ポジティブな感情とネガティブな感情の割合は3:1ぐらいがちょうどいい」なんて言いますが、ワシントン大学の研究によれば、こと男女関係においては5:1が正しい割合なんだとか。

5:1の割合が下がった男女は、別れる確率が確実にアップし始める。実際の暮らしで割合を数えるのは難しいが、例えば、自分が悪いことをしたあとで「ごめんなさい」と謝るだけでは不十分。ちょっとした嫌味や不快な行為をしただけでも、男女の関係は危機におちいってしまう。危機を感じたら、すぐに割合を5:1にもどすことを考えるべきだ。



 とのこと。ポジティブとネガティブの割合が1:1のカップルは別れる確率が激しくアップするそうで、それぐらいポジティブな感情が大事なんですなぁ。


3・関係を妥協してはいけない

よく「相手に期待しないのが結婚を長続きさせるコツ」とか言ったりしますが、科学的にはこのアドバイスは不正解。実際は、相手への期待が大きいカップルほど、長続きするケースが多いらしい。

バウコム博士の研究によれば、相手への理想が高く、互いの関係に心からの情熱とロマンスを求めるタイプの人たちは、実際に理想どおりのカップルになる可能性が高かった。逆に、とくに相手へ期待しないカップルは、コミュニーケーションや関係性を改善しようとする努力が少なく、失敗に終わるケースが多い。



これは意外なデータでした。互いに高いハードルを設定したほうが、男女の関係は上手くいくんですねぇ。なんか気疲れしそうなイメージがあるんですが。

 

4・積極的に家族や友人との交流を持つ

よく彼女ができたとたんに人付きあいが悪くなる人がいますが、これも2人の関係を悪化させてしまう要素の1つ。

クーンツ博士の研究によれば、つねにカップルが一緒にいることは、必ずしもよいことではない。 2人の関係を強めるには、感情的なつながりを相手に要求しすぎないことが大事だ。これは、感情や親密を捨てろと言っているのではない。互いの家族や友人との交流を持つことで、2人の関係はさらに強化されるということだ。



 とのこと。確かに、わたしの周囲を見ても、2人の世界にこもっちゃうカップルは別れやすい気がします(笑)。



5・相手が「自分を幸せにしてくれる」とか思わない

どんなに幸せなイベントがあっても、最終的にはその人の遺伝子で決められた幸福レベルまでもどっちゃう。これは数々の研究で実証された事実でして、結局のところ幸福感は自分のなかにしか生み出せないので、相手から幸福をもらおうとか思ってもエネルギーのムダづかいなんですな。

人生の大きな出来事(結婚や妊娠など)は、短い間だけは大きな幸福感をもたらしてくれる。しかし、数々の研究によれば、その幸福感はやがて各人の“

セットポイント

”までもどっていく。このセットポイントを大きく超えて、幸せを感じることは難しい。



とのこと。以前に、体重に関するセットポイントを紹介しましたが、幸福度にも同じようなセットポイントがあるわけですね。

関連記事:神経科学者が明かす、ダイエットが上手くいかない理由とは?



6・楽しさよりも興奮を優先する

リラックスした楽しいイベントよりも、興奮をかきたてるような新しいイベントをこなしたほうが、男女の関係は長続きするらしい。

10週間にわたる実験によれば、刺激的なデートを心がけたカップルは、ゆったりと楽しいデートをしたカップルよりも関係性がよくなった。目新しい体験にチャレンジすることは、離婚の確率を下げる予防接種になる。2人で話しあって、新たに試してみたいことのリストを作るといいだろう。古い習慣は避けて、週に1度は新しい試みに挑んでみよう。



とのこと。慣れ親しんだ習慣に甘んじていてはいかんのですなぁ…。



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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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