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あなたが痩せないのは意思が弱いからではない「食事報酬と肥満 その2」

Sloth

先日、肥満の1番の原因は「食事報酬」なんだよーって話を書きました。



脳の快楽のためだけの食事
おさらいしますと、「食事報酬」は脳への刺激が高い食べ物のことで、たとえばポテトチップスやアイスクリームといった加工食品が代表的な例。そういった食品ばかり口にしていると、少しずつ食欲中枢に異常が出ていきまして、やがて脳の快楽のためだけに食事をするようになっちゃう。


その結果、栄養は十分なのに食欲が止まらなくなり、食べ過ぎにいたってしまうわけですね。いわゆるセットポイントが壊れた状態であります。


食事報酬を減らせば摂取カロリーも自然に減る 
この説を支持する研究はおよそ3,000ぐらいありまして、かなり信頼性は高い感じ。代表的な例をあげますと、


  • パレオダイエットで加工食品をはぶいたところ、意識してカロリー制限をしなくても、自然と総摂取カロリーが2,478kcalから1,584kcalに減り、たった3週間で2.5キロの脂肪が減った。(2008年,1)

  • こちらもパレオダイエットの実験。参加者に加工食品を減らすように指導しただけで、1日の摂取カロリーが数100ほど減り、最初の12週間でおよそ30,000kcalもの体脂肪を燃やすことに成功した。(2007年,2)

  • 肥満の患者を対象にした実験で、食事報酬の低いドリンクを飲み続けてもらったところ、特に空腹感が増すことがなく255日で100キロの減量に成功した。(1965年,3)

などが有名なところ。


意志の弱さや怠け心は問題ではない
また、2014年の11月に出た最新のレビュー(4)では、

肥満をもたらしやすい西洋の食事環境は、全体的に脳への刺激が強く、食品の種類が多い。この食事報酬の高さこそがキーポイントだ。

と断言。2012年の論文(5)でも、

脳への刺激が強い食品は、食べ過ぎにつながる。これが現在の肥満における重要な原因なのは、わかりきった事実だ。

と言い切っております。さらには、糖尿病研究の第一人者であるマーチン・マイヤーズ博士によると、

先進国や発展途上国における肥満の急増は、環境の変化によるところが大きい。過去の50年間で、2つの大きな変化がカロリーのバランスを大きく変えた。運動量の低下と脳への刺激が大きい食品の増加だ。

現在の肥満研究は、食事報酬の高い食品にあふれた現代の環境を最も重視している。(6)

 とのこと。つまり、ついつい現代人が食べ過ぎてしまうのは、あくまで脳への刺激が高い食品が問題なのであって、意志の弱さや怠け心が原因なわけではないんですね。


まとめ
もっとも、いずれの研究でも、脳への刺激が低い食事さえすれば、空腹に悩まずに自動的に痩せていくってのがポイントになっております。言わずもがな、どんな減量法でも続けられなきゃ意味がないわけですから、まさに食事報酬の低下こそがもっともラクなダイエットと申せましょう。


では、次回は、さらに具体的に脳への刺激を下げる方法について見ていきましょうー。


【食事報酬と肥満シリーズ】



credit: ♥KatB Photography♥ via FindCC
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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。