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曹洞宗の公式アプリが瞑想&認知行動療法のビギナーにはかなり良い感じ

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曹洞宗のスマホアプリは気合いが入ってると教えてもらいまして、さっそく試してみたら本当でした。

 

 

曹洞宗は道元さんが開いた禅宗の一つで、ストイックに坐禅を追求するイメージが強い宗派。いまんとこ2つのアプリを出してまして、

 

 

って感じになっております。どっちも無料。



 

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曹洞宗〜心の鏡〜」は坐禅と写経ができるアプリで、起動すると坐禅の基礎を動画で説明してくれます。

 

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曹洞宗系の坐禅なんで、「只管打坐」(しかんたざ)が基本。いわゆる「ごちゃごちゃ考えないでただ座れ!」という考え方ですね。とにかくシンプルな手法なんで、とにかく坐禅を試したい方には非常によいかと思います。わたしのように理屈っぽい人間には、シンプルすぎて逆に難しかったりするんですが(笑)

 

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坐禅の成果はスマホのセンサーを使って計測します。ヒザの上にスマホを置いて、できるだけ体を動かさないように姿勢を保つのがポイント。任天堂Wiiスポーツの坐禅トレーニングも、似たような計測方法を使ってましたな。

 

 

実際に使ってみたら意外と難易度は高めでして、体が揺れるたびに警策の音が鳴り響くのが楽しいです。

 

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坐禅の時間は1〜60分まで設定可能。センサーの感度も変更できます。ちゃんとしてますねぇ。

 

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おもしろかったのが写経の機能。スマホの画面を指でなぞって般若心経を書いていくんですな。すごい時代になったもんです。

 

 

ただ、ゆっくりと画面をなぞる感覚は以前に紹介した「Pause」って瞑想アプリに似てまして、なにも考えずにマインドフルネスを鍛える手法として意外とアリなのかも。あくまで般若心経の完成を急ぐんじゃなくて、文字を書く指に意識を向け続ければ、これも効果的な瞑想トレーニングになりそうであります。

 

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で、もうひとつの「心のノート」はシンプルな日記アプリ。日々のイベントと気持ちを書き記していくスタイルになっております。

 

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使い方はシンプルで、まずは自分の気分をチョイス。

 

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あとは、その日に起きた出来事→気分の原因→その対処法の順番で書き進めていく感じ。かなり認知行動療法の手法に近い内容になっております。認知行動療法だと、その日の気分を7つのコラムに分けて書いたりしますけど、慣れないとめんどうなんで3つに絞ったほうが続けやすいでしょうね。

 

 

海外とは違って日本には認知行動療法のアプリが少ないんですが、まさか禅宗から出てくるとは思いませんでした。とりあえずシンプルに認知行動療法が実践できるんで、3週間ぐらい継続すれば不安や心配の解消に役立ちそうであります。ありがたいことですねぇ。

 

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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。