ポジティブ思考が苦手?それなら「疑問型セルフトーク」をどうぞ
当ブログでは「ポジティブ思考はデメリットが大きい!」って話をよく書いております。ざっと思いつくだけでも、ポジティブ思考で鬱病になったり、給料や成績が下がったりとか。
ポジティブ思考が失敗しがちな2パターン
こういった現象が起きるのには、おもに2つのルートがありまして、
ポジティブ思考の失敗ルート1
- ポジティブに考える
- 脳は現実とポジティブな想像の区別がつかないので、勝手に「目標をやりとげた!」と勘違いする
- やる気がなくなる
- 目標失敗!
ポジティブ思考の失敗ルート2
- ポジティブに考える
- ポジティブな思考に刺激を受けて、脳が「そんな上手くいくわけない!」みたいに反論の材料をどんどん考え始める
- やる気がなくなる
- 目標失敗!
みたいな感じ。どっちも目標が達成できない点は同じなんだけど、ポジティブな思考に対して真逆の反応が起きるわけですね。
どっちのルートに入るかは、その時の環境や遺伝にもよるので、なんとも言えないところ。わたしの場合は、たいていルート2にハマることが多いので、ポジティブに考えるのは大昔にあきらめました。
ポジティブ思考の代わりに疑問型セルフトークを
というと、「じゃあどうすればいいの?」って話になるわけですが、 わりと手軽でいいかなーと思うのが「疑問型セルフトーク」って方法であります。
ネタ元はイリノイ大学の論文(1)で、自分に向かってポジティブ思考で語りかけるよりも、疑問形を使ったほうが成功しやすいことを確かめた実験であります。具体的には、
- 「俺はできる!」じゃなくて「俺はできるだろうか?」
- 「自分は会話が得意だ!」じゃなくて「自分はうまく会話ができるだろうか?」
みたいな感じで、ポジティブ思考を疑問形に変えるだけでも、ずいぶんとモチベーションのわきかたが違うんだそうな。
それもそのはずで、シンプルなポジティブ思考だと上記のような失敗ルートにハマりがちなのに対し、疑問型だと、脳が「目標を達成するにはどうすればいい?」って方向へ現実的に考えだすんですな。自分の脳に対して、ちゃんと思考の道筋を作ってあげるのが大事なわけですね。
疑問型セルフトークを深める5ステップ
ここから、さらに脳が働きやすいようにしてやるには、さらに疑問型を深めていくとよさげ。たとえば、「俺はできる!」っていうポジティブ思考を疑問型セルフトークに変えるときは、
- 「俺はできる!」を「俺は本当にできるのか?」に変換 → 脳が目標が現実的に考えだす
- さらに「なぜ俺はこれをしたいのか?」に変換 → 「なぜ」を問うことでモチベーションを深める
- さらに「どうやって俺はこれをするのか?」に変換 → 脳が目標の達成に必要な戦術を考え始める
- さらに「いつ俺はこれをするのか?」に変換 → さらに戦術を現実的にしぼりこむ
- 最後に「もっと上手くやるには?」に変換 → 目標を別の次元に引き上げる
みたいな感じで疑問を重ねていくといい感じ。質問で道筋を与えてあげることで、どんどん脳が自動で解決策を考えていくようになるんですな。トヨタが使ってる「なぜなぜ5回法」にちょっと似てますかね。
このほかにも、ポジティブ思考に変わるテクニックとしては、
なんてのがありますけども、「疑問型セルフトーク」は使い勝手の良さがポイント。短期的には「疑問型セルフトーク」を使い、長期的には「心理対比」みたいにやや複雑な方法を試していくとうまくいきそう。
とりあえず、何か目標ができたときは疑問形で考える!と覚えとくといいかもしれませんねー。