老化を防ぐスープ「牛骨ボーンブロス」の作り方
パレオダイエットのメニューで、よく使われるのがボーンブロス。日本ではなじみが薄いですが、要は肉・魚・野菜などからとった液状の出汁のことです。海外だと「美容と健康に効くスーパーフード!」とも呼ばれてまして、「ボーンブロスで痩せよう!」みたいな本もいろいろ出ております。
とはいえ、ボーンブロスのメリットについてはまだ研究例が少ないんで、本当にスーパーフードと呼べるかと言えばかなり疑問。そもそも、ボーンブロスには決まったレシピがないんで、なかなか実験が難しいんですね。
数少ない例でいえば、2000年に出た論文(1)が有名で、ボーンブロスを飲んだ参加者は免疫力がアップしたうえ、消化能力も改善したとか。これは、ボーンブロスにふくまれるアミノ酸のおかげで、炎症の効果が得られるようなんですな。
最近では、あのコービー・ブライアントが、スポーツドリンクがわりにボーンブロスを飲んでるとか(2)。確かにボーンブロスは電解質とアミノ酸が豊富なんで、それなりに使えるのかも。
もちろん、少ない事例で判断するのは危険ですが、ボーンブロスにいろんな栄養素が入ってるのは間違いないところです。たとえば、
- グルコサミン
- ヒアルロン酸
- アルギニン
- プロリン
- グリシン
- グルタミン
みたいなところ。全体的に抗酸化と抗炎症パワーが高い成分がほどよく入ってますし、なによりカラダに悪い栄養素が少ないんで、アンチエイジングフードとしてはかなり優秀なんじゃないかと。まぁ、実証研究については今後に期待ということで。
ってことで、近ごろは、よく牛骨を使ってボーンブロスを作っております。材料はこんな感じ。
材料
- 牛骨、または鶏ガラ 1.8kg
- 水 2.8リットル
- リンゴ酢 大さじ2杯
- タマネギ 1個
- ニンジン 2本
- 長ネギ 1本
- ローリエ 3枚
- ローズマリー 3-5枝
- ニンニク 6かけら
- コショウ少々
基本は牛骨と水さえあればOKなんですが、タマネギと長ネギで食物繊維をプラスすると、さらにいい感じです。
作り方
作り方も簡単で、基本的にはすべての材料を徹底的に煮込むだけです。具体的には、
- 高温のオーブンで牛骨、または鶏ガラを40分焼く(めんどうなら焼かなくてもOK)
- 焼いた牛骨をスロークッカーに入れ、水とリンゴ酢を追加。
- みじん切りにした野菜を鍋に入れて弱火で煮込む。牛骨の場合は48時間、鶏ガラの場合は24時間が目安
- 煮込んだボーンブロスをジャーに移し、冷蔵庫で4~6時間冷やす
こんな感じ。寸胴鍋でもできますが、管理がめんどうなのでスロークッカーはあったほうが便利。安いし。
で、30時間ぐらい煮込むとこうなります。部屋中が激しく良い匂いに包まれて、やたらと腹が減ります。
あとは具材とスープをよりわけて終了。野菜にも良質のダシが染みこんでるんで、カレーなんかに混ぜて食うと激ウマであります。
これが完成形。これで適当に野菜を煮込んで味つけしても、うまく食えるかと思います。
しばらくほっとくとプリプリのゼラチン状になりまして、これがまた体にいいアミノ酸の固まり。時間はかかりますけど、スロークッカーを放置しとけばいいんでラクかと思います。いろんな料理のベースに使えるんで、こまめに作っておくと便利。