男が家事をやると夫婦の関係が良くなるわ子供もいい子に育つわ
https://yuchrszk.blogspot.com/2017/10/blog-post_14.html
「男が家事をやると夫婦の関係が良くなるわ子供もいい子に育つよ!」ってデータ(1)がおもしろかったんでメモ。
これはアルバータ大学の研究で、900人のカナダ人を対象にしたもの。全体を以下の3グループにわけて、カップルの家事の分担レベルを確かめたみたい。
- 成人への移行期(25才)
- 青年期(32才)
- 中年期(43才)
ライフステージごとに家事の担当がどう変わるかを見たわけっすね。で、まずわかったことが、
- 25才前後の世帯では、貧乏な世帯ほど女性のほうが家事をしがち
- 32才前後の世帯では、子供がいて労働時間が多いほど女性のほうが家事をしがち
- 43才前後の世帯では、ほかの条件とは関係なく単に女性のほうが家事をしがち
ってことで、どうも20〜40才までの段階では基本的に女性が家事を担当してる傾向があったそうな。男女平等とは言いつつも、まだ家事についてはそうでもないんだ、と。
で、この論文で参照されている論文が割とおもしろくて、たとえばカリフォルニア大学の調査(2)だと、
- 夫が家事をやるほど2人の関係は長続きする!
って傾向が出てるそうな。さらに1,338人を調べた2016年の研究(3)によれば、
- 男が家事をやるカップルは関係性の満足度が高い!
- 男が家事をやる姿を見た子供にも良い影響が!
みたいな傾向がはっきり出たみたい。もちろん観察研究なんで因果の方向はわからんのですが、「家事が良い関係性の指標になってる」と「家事の分担により関係性が深まる」ってどっちの考え方もありそうですな。
ただ2016年論文の結果を見てますと、「男の家事量が女性を上回っても、それ以上は関係性は改善しない」「男が家事をやればやるほどいいよ!」って話ではないみたい。あくまで「2人は平等に家事をやってます!」っていう主観的な平等感が大事なんでしょうな。
このあたりはあくまで主観的な話なんで、あとはカップルの間の決めになりそう。まぁ家事の量って数値化しやすい分野なんで、シンプルに時間を測って決めればいいようには思いますが。