自分の「孤独感」がどこまでヤバいのかを診断する4つの質問
孤独は体に悪い!もしかしたらタバコと同じぐらい悪いかも!ってのが最近の研究の結論なわけですけど、ここでいきなり質問です。
- 「自分は人づきあいが少ないな」と感じることがどれぐらいありますか?
- 「自分は世間からのけ者にされている」と感じることがどれぐらいありますか?
- 「自分は世間から孤立している」と感じることがどれぐらいありますか?
- 「自分はひとりぼっちだ……」と感じることがどれぐらいありますか?
以上の質問には、「0点=ほとんどない」「1=時にはある」「2=しばしばある」の3パターンで答えていただければOK。
でもって、4問の数字をすべて足し合わせまして、その合計が、
- 2点以上だとちょっと健康とメンタルを気にしたほうがいいかも!
って感じです。非常に手軽でわかりやすいですね。
これはカリフォルニア大学などのチームが行ったコホート研究(1)がもとになってまして、1990年代に生まれた2200人の若者が対象。研究者いわく、
孤独に悩むものほどメンタルヘルスの問題を抱えやすく、体を壊すような行動を取り、ストレスに対してネガティブな対策をしがちだ。孤独な人は自分の仕事の行く末にも自信がなく、無職のまま人生を送りがちになる。と同時に、そのせいでイジメや社会からの孤立といった状態が進んでしまう。
ってことで、あらためて「どれぐらい孤独感が強いとヤバイのか?」ってところを調べたわけですな。
参加者には上の4問に答えてもらいまして、すべての点数と全員のメンタルや健康状態と比較したんですね。すると、全体の答えの平均は1.57点ぐらいだったそうで、どうも合計が2点をうわまわったあたりから、
- 喫煙率が増える
- うつや不安が増える
- 無職の割合も増える
みたいな状態になりがちだったそうなんですな。上の質問と照らし合わせてみると、わりとちょっとの孤独感でも結構ヤバいんだなーって感じがしますねぇ。
さらに研究者いわく、
シンプルに他人とのコンタクトを増やすだけででは、孤独感を癒すには不十分だ。他人と一緒にいようが、孤独を感じることは十分にあるからだ。
過去のメタ分析によれば、孤独感を減らすためにもっとも効果があるのは、破壊的な思考パターンをカウンセリングやセラピーなどで変えることだ。
ってことでして、やはり孤独感についても毎度おなじみの認知行動療法が推奨されておりました。とりあえず上の質問で結果がおもわしくなかった方はお気をつけくださいませ。