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運動は頭にいい!ならば、エクササイズしながら勉強したら最高なんじゃない?みたいな話

School

 

運動が頭にいいのは常識ですが、ならば「エクササイズしながら勉強したら最高なんじゃない?」ってな良いデータ(1)が出ておりました。

 

 

これはロンドン大学の実験で、10の学校で8〜9歳の子供を対象にしております。実験期間は6週間で、1回10分のセッションを18回やったらしい。なんか1セッションが短い感じもしますが、規模が大きいんで仕方なかったんかな。

 

 

研究チームは自分の授業プロトコルを「バーチャルトラベラー」と呼んでまして、どんなものかと言うと、

 

  1. 生徒たちにGoogle Eaerthの動画で世界を旅してもらう
  2. 世界各地で、数学と英語に関するクイズが出る
  3. バーチャルトラベルの間は、生徒たちはその場で足踏みをする
  4. クイズの正解が「◯」だったらジャンピングジャック、「×」だったらフットボールキックでアピール

 

って感じです。10分とはいえ、そこそこの運動量になりそうですな。

 

 

その間、授業の様子は第三者がチェックして、生徒たちがどんな変化が出たかを採点しております。その結果がどうだったかと言うと、

 

  • いつも通りの授業を受けた子供にくらべて、授業への集中度がガッツリ改善!先生の指示もちゃんと守り、アイコンタクトの量も増えた!

 

だったそうな。6週間の話なんでここから生徒の成績が上がるかはわからんのですが、とりあえずナイスな結果が出てますねー。

 

 

いっぽうで変化がなかったものとしては、

 

  • 授業時間以外の運動量(つまり、アクティブな授業をしても「もっと運動しよう!」って気にはならなかった)
  • 生徒たちの主観的なモチベーションには変化がなかった(つまり、生徒たちは自分では「いつもと同じぐらいのやる気だった」と考えていた)

 

って感じです。主観的なやる気に変化がないのが不思議ですが、10分ぐらいの介入だと短すぎるのかなーって気もしますが。

 

 

いずれにせよ、個人的にも歩きながら本を読むほうが集中力が続く実感はありまして、学習に応用するのはかなりアリじゃないかと思っております。

 

 

あと、この実験でやってたみたいに、学習内容と体の動きを連動させる(答えるときにジャンピングジャックをする)ってのは、かなり良いアイデアじゃないでしょうか。身体記憶も加わるんで、普通に勉強するよりかなり頭に残りそうな感じ。応用できないか考えてみよう……。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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