今週の小ネタ:ナルシストの見抜き方、イケメンのギャグ、両親のケンカと子供への影響
ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。
ナルシストは「眉毛」で見抜ける!
「ナルシストを一発で見抜くためのたった1つの質問」なんて話もありましたが、こちらは「ナルシストは眉毛でわかる!」みたいなデータです(1)。
実験では40人の男女の顔写真を撮り、これを別の参加者に見せて「誰がナルシストだと思いますか?」と尋ねたものです。その結果、
- みんな「眉毛」に注目しながら判断すると、より正確にナルシストを見抜けた!
- どうも「眉毛が太い人」と「眉毛が濃い人」はナルシストの確率が高いっぽい!
って結果だったんだそうな。その理由は謎でして、「眉毛にはホルモンバランスが現れやすいから?」「ナルシストは眉毛にこだわるから?」とか言われております。うーん、おもしろい。
イケメンのギャグは面白く見える
こちらはスターリング大学の実験(2)で、以下のようなデザインです。
- イケメンとブサメンを集め、それぞれに同じジョークを言ってもらう
- そのジョーク映像を女性の参加者に見せて、「どれがおもしろかったか?」を採点してもらう
すると、
- イケメンの方が16%ほど「おもしろさ」の点数が高かった!
って結果だったそうな。切ないですなぁ。
これは心理学でいう「ハロー効果」によるもので、「性格が良ければルックスも良く見える」って現象と同じメカニズムが働いております。しかし、これを裏返せば「おもしろい人はルックスもよく見えるのでは?」って推測も成り立つんで、がんばってセンスを磨くのも大事ではありましょう。まぁ、それでもおもしろいイケメンにはかなわないわけですが。
両親がケンカばっかしてる家で育った子供は他人の感情を読めなくなる
以前に「毒親たちに共通するたった1つの特徴とは?」って話がありましたが、バーモント大学の論文(1)は「夫婦げんかは子供の共感力を奪う!」って結論になっておりました。
これは99人の子供を対象にした実験で、「いつもどれぐらいパパとママがケンカしてる?」と尋ねたうえで、いろんな表情をしている大人の顔写真を見せたんだそうな。すると、
- 両親のケンカが多い家庭の子供は正確に他人の表情を読めなかった!
って傾向があったんだそうな。普通の顔をしてても「怒ってる!」と判断しちゃう確率が高かったんだそうな。また、この傾向は、特に恥ずかしがり屋の子供に顕著だったとのこと。
どうやら、いつも両親のケンカを見てると、脳の扁桃体がつねに過敏な状態になっちゃって、普通の顔もネガティブにとらえるようになっちゃうらしい。こういう現象は、「注意バイアス修正治療訓練」とかでやわらげていくしかんないんでしょうなぁ……。