「なんかいつも疲れが取れない……」の最大の原因がわかったかもしんないぞ!という話
「なんかいつも疲れが取れない……」ってのは、とても悩ましい症状なわけです。その原因は専門家のあいだでもよくわかってなくて、
などなど、いろんなことが言われております。「疲れ」ってのはあいまいな状態なんで、原因の特定が難しいんですよね。
といったところで、新しいデータ(1)は「慢性的な疲れの原因は免疫の暴走だ!」って結論になってて、そりゃりそうかもなーみたいな感じでした。
これはロンドン大学の研究で、C型肝炎の治療をしている患者さん55人を対象にしております。なんでC型肝炎を選んだのかと言いますと、治療のために使うインターフェロンαってのは、免疫システムを激しく活性化させる働きがあるんですよ。
で、どんな調査をしたのかと言いますと、
- 治療前に患者さんの免疫マーカーと疲労感を調べる
- 治療後に同じ指標をチェックして結果をくらべる
みたいな感じ。つまり、治療の前後で患者さんにどんな変化が出たかを調べて、免疫の活性がどんな影響をもたらすかを調べらたわけっすね。
その結果はどうだったかと言えば、
- 実験中に激しい疲労感をおぼえた18人のなかで、疲れがヒドい人ほど免疫の反応がデカかった!
だったんだそうな。疲れがデカい人ほどインターロイキン10や6が多い傾向がありまして、その量は、疲労感がない人にくわえて2倍にも達してたらしい。
インターロイキン10や6ってのは、免疫システムのメッセンジャーみたいなもんで、体内の炎症が増えるほど分泌量も増すことがわかっております。ここまで差が出たってのはすごいもんじゃないでしょうか。
研究チームいわく、
この結果は、免疫の異常な反応が慢性的な疲れにかかわっているとの仮説を支持している。完全に疲労感が確立した後ではなく、初期にどれだけ免疫系が活性化するかが重要のようだ。
とのこと。どうやら、急激にインターロイキン10や6が増えたかどうかが、個
- 人の差異(遺伝的に疲労感が出やすいかどうかとか)に影響をあたえてるみたいなんですな。
まー免疫システムの働きは複雑すぎるんで、今後の追試は必須でありましょう。とはいえ、今回の結果は、謎の慢性的な疲れの原因について、かなり良い感じの説明をあたえてくれてるんじゃないかと思うわけです。
ってことで、謎の疲れにお悩みの方は、自分の免疫システムに注意を払ってみちゃいかがかと思うわけです。具体的には、
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あたりが参考になるかもしれません。よろしくお願いしやす。