恋愛のサインは声でわかる!みたいな小規模実験の話
恋愛サインは声でわかる!みたいなデータがおもしろかったんでメモ。
これはヴロツワフ大学などの実験で、30人の男女を集めてスピードデートをしてもらったそうな。スピードデートは男女がサシで数分だけ会話をして、あとで「この人がいい!」と申し出るみたいな出会いイベントです。海外ではかなりメジャーで、恋愛系の実験でもよく魅力度の判定に使われてますな。
どんなデザインの実験かと言いますと、
- みんなの普段の声を録音しておく
- スピードデート中の会話をすべて録音しておく
- 誰が気に入ったかをみんなに尋ねる
って感じでして、最終的には「気に入った相手と話すときに人間の声はどう変わるの?」ってとこを調べております。
「魅力的な相手を目にすると声が変わる!」ってのはよく言われる話で、とくに魅力的な女性の前だと男は声が低くなりがち。これはおそらく、
- 声が低い男性は一般的に男性ホルモンが多い
- 男性ホルモンが多い人は男らしいからモテやすい
- ゆえに、気に入った女性の前では声が低くなる!
みたいなメカニズムなんだろうと言われております。進化のプロセスが、無意識のうちに男の声を低くさせてるんだ、と。なんか頑張って声を低めてる姿がカワイイっすな(笑)
では、今回の実験では、こんな結果が出ております。
全員から「魅力的だ」と判断された女性とコミュニケーションを取る際に、男性は声の最小ピッチが下がった。
また、男性が「この人と付き合えるかも」と思った女性と会話する場合は、声の平均ピッチも下がった。とくに、女性からも好意を抱いているケースでは、とくにピッチが下がりやすかった。
一般には、女性のほうが多様なピッチで話す傾向が高かったが、やはり「この人と付き合いたい」と考えた男性と話すときにはピッチが下がる傾向があった。
つまり、ざっくりとまとめれば、
- 男→魅力的な女性、または自分が気に入った女性を前にすると、たいてい声が低くなる
- 女→たんに魅力的な男性を前にした場合はそこまで変化が出ないが、自分が気に入った男性に対しては声が低くなる
といったことですな。男性と同じように、女性も「好きな相手」には声を低めるっぽいですな。というか、女性のほうが「気に入った相手」にしか反応しないので、そのぶんだけ行為の判断材料としては使いやすいかも。
まぁそうは言っても、実際のデータを見てますと、
- そこまでガッツリとピッチが変わるわけでもない
- やっぱり声の変化は個人差が大きい
って問題もありますんで、果たしてどこまで現実に使えるのかと言われるとなんとも言えないとこではあります。
ただ、声と人間の感情については2017年にも「他人の心を読みたいなら声を聞いたほうがいいかも?」って傾向は出てますんで、相手を判断する指標としてはやっぱ優秀なのかなーとも思いますね。