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私は若い!と思ってる人は仕事ができるぞ!という観察研究のお話

 

私は若い!と思ってる人は本当に若い!」という現象はよく確認されてるところで、主観的に自分は若いと思ってる人は実際に病気になりにくいなんてデータもあったりします。つまり、主観的に若いと感じている人は、実際に生物としても若い傾向があるわけっすね。

 

 

で、最近チェックしてておもしろかったのがコンスタンツ大学などの調査(R)でして、まず結論から言っちゃうと、

 

  • 自分は若いと思ってる人は仕事ができる!

 

みたいになります。これは107つの会社から15,164人分のデータを集めた横断研究になっていて、みんなに「実際の年齢と比べて、何歳だと感じますか?」みたいな質問を重ねたうえで、その上司や同僚などから集めた仕事の評価とくらべたんだそうな。

 

 

そこでどんな傾向が見つかったかと言えば、

 

  • 「自分は実年齢より若い」と感じている従業員(だいたい実年齢からマイナス8歳ぐらい)は、会社の目標を達成する確率が高かった(r=-.31)
  • 「自分は若い」と思ってる社員が多い企業は、全体的に業績が良い傾向にあった(r=.27)

 

だったそうです。どうやら気持ちが若い人は仕事の効率がいいし、長期的に会社に勤めてくれるしで、企業の業績アップに関わるケースが多いみたい。相関としてはそんなに強いわけでもないし、あくまで横断研究なんで因果関係もわからんですが、ちょっとおもしろい結果ですね。

 

 

じゃあなぜ気持ちが若いと仕事ができるのかと言えば、研究チームはこんな推測をしております。

 

  1. 過去の研究を見てると、どうも高齢者ほど仕事のパフォーマンスが落ちる傾向がある
  2. これは、高齢になると多くの人が「自分の地位を守るぞ!」という意識で仕事をするようになるからだと思われる
  3. しかし、気が若い人は気持ちが守りに入りづらい
  4. そのため、気持ちが若いとパフォーマンスが上がる!

 

要するに、気持ちが若い人ほど「自分のスキルや地位を向上させるために働くぞ!」という攻めの姿勢を崩さないため、おかげで仕事のモチベーションが高いんだってことですね。確かにありそうな話っすな。

 

 

そうなると、「若い気持ちを保つにはどうすりゃいいの?」ってとこが気になるわけですけど、参考になりそうなデータはいくつかあって、

 

  • 休日はとりあえず体を動かしとく:1,608人を対象にした調査とかだと、休みの日にアクティブな人は、とにかく主観的な年齢が若く、記憶力も良い傾向があったそうなんだそうな(R)。というと「自分は若いと思ってる人は元気だから、そりゃあ活動的でしょう」と思うでしょうが、健康レベルなどを調整した上でもこの傾向は確認されてまして、とりあえず体を動かすようにすれば気分が若返る可能性は高そう。

 

  • マインドフルネス瞑想もやっておくと吉:最近の研究(R)なんかを見てると、長くマインドフルネスを実践している人ほど、エピジェネティック年齢(実際の年齢と細胞の年齢の差)が若い傾向があるそうな。この効果は瞑想を続ける期間が長い人ほど大きいようで、おそらくは瞑想のおかげでストレスの蓄積量が減るのが原因じゃないかと考えられております(具体的なメカニズムは謎ですが)。そんなわけで、主観的な若さを保つために瞑想をしてみるのもあり。

 

といったあたりは試して損がなさそうであります(もちろん「ちゃんと睡眠を取って野菜を食べようねー」という普通の話を守った上での話ですが)。

 

 

いずれにせよ、主観的年齢を下げれば脳も若返って仕事のパフォーマンスも上がる可能性は高いんで、気にしとくといいかもですなー。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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