「恋愛を成功させたきゃ手に入らなそうなキャラを演じよう!」はどこまで正しいのか?問題
「恋愛を成功させたきゃ手に入りそうで入らないキャラを演じよう!」みたいなことがよく言われるわけです。お誘いにホイホイ乗っちゃうと「簡単なヤツだ」と思われちゃうから、あえてお高いキャラを演じようってアドバイスですな。
果たして、このアドバイスは正しいのか?ってことで、IDCがガッツリと調査(R)を行なってくれてました。
この研究は3つの実験で構成されていて、それぞれの概要はざっとこんな感じです。
実験1.
恋愛の相手がいない115人の男女を集めて、チームが用意したアシスタントとメッセンジャーで交流するように指示。その際に、全体2つのグループに分ける。
- 誘惑になびかないグループ:アシスタントが「恋愛の好みにはうるさいタイプ」を演じる
- 簡単に誘いに乗るグループ:アシスタントが「恋愛のハードルが低いタイプ」を演じる
って感じでしばらくコミュニケーションを取ってもらったら、「恋愛の好みにはうるさいタイプ」とやりとりした参加者は、他のグループよりも相手のことを「すばらしい人だ!」「つきあってみたい!」と評価されやすかったそうな。
実験2.
恋愛の相手がいない132人の男女を集めて、チームが用意したアシスタントと実際に対面で話すように指示。その際に、アシスタントと特定の議題について話し合うように申し渡したそうな(例「大人数で楽しむ娯楽と少人数の遊びはどちらが良いか?」とか)。
さらに、ここで全体を2グループに分けまして、
- 最初は抵抗グループ:アシスタントが「最初は違う意見を持っていたが、少しずつ参加者に説得されていく」パターンを演じる
- 簡単に説得されるグループ:アシスタントが「最初から参加者の意見にノリノリで応じる」パターンを演じる
って介入をしたそうな。恋愛感情とは無関係に、たんに「自分の意見に説得されやすいかどうか」によって、人間の心がどう影響されるのかをみたわけっすね。
すると、こちらの結果も予想どおりで、「最初は抵抗するアシスタント」と議論した参加者のほうが、「あの人は素晴らしい」や「つきあってみたい」と思われる確率が高まったらしい。「意見の違い」においても、ヒトの評価は左右されるんですねぇ。
実験3.
恋愛の相手がいない128人の男女を集めて、チームが用意したアシスタントと実際に対面で話すように指示。そこからは基本的に実験1と同じで、アシスタントを「恋愛の好みにはうるさいタイプ」または「恋愛のハードルが低いタイプ」を演じてもらったところ、
- 恋愛の好みがうるさい相手と交流したグループの方が、「近いうちにもっと会いたい!」と思いやすく、実際に努力をする傾向があった
って結果だったそうな。どの実験でも「手に入れにくそうな相手」とコミュニケートした方が良い成績が出てまして、さもありなんって感じがしますね。
研究チームいわく、
こちらの誘いに簡単になびく人は、「必死になっている」と思われる可能性が高い。そのため、手に入りにくそうな人たちに比べて、価値が低くて魅力的でないように思われてしまう。私たちは皆、より高い価値がある人と付き合いたいと思っているし、つねに最高の取引を望んでいるからだ。
しかし、あまりにも手に入りにくいキャラを演じると、一方では無関心や傲慢に見えてしまうこともあるので、そのあたりのバランスは重要だ。
とのこと。まぁせんじつめると「ツンデレこそ最強!」みたいな結論になるんでしょうかね。