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ずっと痩せてる人が共通して食べてる15の食品とは?


  

野菜とフルーツをいっぱい食べてりゃとりあえずスリムな体型は維持できる!」みたいな話はよくしております。この点に反対する栄養学者さんはほぼいないかと思うわけですが、すべての野菜とフルーツが同じような働きを持つかと言われれば謎。例えば、ほうれん草とトウモロコシで同じような効果が得られるかはよくわからないわけです。

 

 

ってことで、ハーバード大学などの研究チームが、「ずっと痩せてる人はどんな野菜やフルーツを食べてるのか?」みたいな調査(R)をしてくれてました。

 

 

これは133,468人の看護師を24年も追っかけたデータを使ったもので、体重、詳しい食事、特定の果物や野菜の摂取量などを定期的に調べた内容になっております。シンプルな観察研究ではありますが、サンプル数も多いし、調査年数も長いし、統計手法も洗練されてるしで、なかなかよろしいのではないでしょうか。

 

 

で、調査期間のあいだ(4年ごと)に体重が減った人が食べてたもののランキングはこんな感じです(体重の変化が大きい順)。

 

  1. 豆腐・大豆
  2. ベリー類
  3. カリフラワー
  4. プルーン
  5. リンゴ・梨
  6. ズッキーニ
  7. サヤインゲン
  8. イチゴ
  9. ピーマン・パプリカ
  10. ブロッコリー
  11. ブドウ
  12. 芽キャベツ
  13. アボカド
  14. グレープフルーツ
  15. ニンジン

 

ついでに、体重が増えてた食品もあげておくとこんな感じです。

 

  1. トウモロコシ
  2. エンドウ豆
  3. じゃがいも
  4. キャベツ
  5. タマネギ

 

もちろん、この分析では運動量や喫煙習慣、睡眠時間などは調整してまして、それでも以上のような傾向が確認されたんだそうな。

 

 

研究チームいわく、

 

今回の結果のように、フルーツの摂取量が増えるほど、4年のあいだに体重が減りやすい傾向があった(1サービングが増えるごとに0.24kgの体重減少)

 

同じように、野菜の摂取量が増えるごとに、4年のあいだに体重が減りやすい傾向があった(1サービングが増えるごとに0.11kgの体重減少)の体重変化と関連していた。

 

とのことで、やはり野菜とフルーツを増やすほど体重は減っていく傾向があったんだ、と。

 

 

さらに、上記の「痩せる野菜&フルーツランキング」については、こんなコメントをしております。

 

注目すべきは、食物繊維の量が多くてグリセミック負荷が低い野菜(例えば、ブロッコリー、芽キャベツなどだ)は、 より強く体重の減少と相関していた点だ。逆に食物繊維の量が少なくグリセミック負荷が高い野菜(例えばニンジンやキャベツなどだ)は体重が変化しづらい傾向があった。

 

ってことで、チームは食物繊維の量とグリセミック負荷を重要視してるみたいっすね。ただ、個人的には食物繊維の重要性については意義なしなんですけど、グリセミック負荷については「どうなのかなー」とも思っております。

 

 

というのも、過去にも何度か書いたとおり、

 

 

ってのがあるもんですから。個人的には、トウモロコシやジャガイモ、エンドウ豆といった食品はハイカロリー食の付け合わせに使われることも多いんで、そこらへんが数値に影響してるんかなーとか感じてますが(ちなみに、この分析ではフライドポテトやポテチのような加工食品の影響は取り除いてます)。

 

 

また、「痩せる食品」の上位に豆腐が入ってるところも、「いかにも健康意識が高い人が食べそうだなー」って印象はいなめないとこっすね。もちろん豆腐が体にいいのは当然ながら、豆腐やベリー類はもともと体型に気をつかう人が口にしがちな食品ですから、ここらへんが実態より上振れした数値になってる可能性も大ではあります。

 

 

ともあれ、上述のラインナップが「痩せた人が食べてた食品」なのは確実なんで、これを参考に日々の食事を組み立ててみるのもいいかもしれませんねー。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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