シャワーや風呂で肌をボロボロにしないための温度と時間ってあるの?
シャワーの時間に関するご質問をいただきました。
シャワー(とお風呂)はどれぐらい入る方がいいですか?半身浴で長く入るのがいいという人がいて、短い方がいいという人もいて、よくわかりません!
ということで、シャワーに適した時間はどれぐらいなのか、と。
これはなかなか難しいんですが、「肌に良いか悪いか?」って観点だけから言えば「シャワー短い方がいい」とは言えるでしょうね。というのも、多くの研究では、
- 温かいお湯を浴びていると、肌のバリアーが破れるよー
って結果が多く出てまして(R)、皮膚科学の教科書(R)なんかでも、
- お湯は皮膚の表面にダメージを与えて炎症を起こし、湿疹の症状を悪化させがち!
- 冬場は特に熱いシャワーを避けることが重要!
みたいな結論になってるケースが多いかと思います。その点で、昔ながらの銭湯で熱いお湯に浸かって頑張るご老人などは、かなり肌にダメージを与えているんじゃないでしょうか。
大学機関などでも「熱いシャワーはドライスキンの原因になるよ!」と戒めてることが多い(R)もので、ここらへんは専門家のコンセンサスと言っていいんじゃないでしょうか。熱いお湯を浴び続けると皮脂が流れて脱水を起こしがちなんで、これはしょうがないことなんですよね。
では、具体的にどうすればいいかってことですけど、ざっくり言えば、
- シャワーは1日1回まで
- シャワーの温度は5〜10分程度を目指す(乾燥肌や湿疹がある場合は、より短い時間がいいかも)
- 温度はぬるま湯(30℃〜40℃)か常温(15~25℃)ぐらいがいいかも
といったあたりがガイドラインになるでしょう。これぐらいの時間と温度を守れば、肌の汚れは十分に落ちるし、水分も必要以上に蒸発せずに済むでしょう(もちろん、シャワー上がりの保湿は必須ですが)。
が、そうはいっても、風呂やシャワーには「リラクゼーション法」としての側面もあるので、その場合は5〜10分程度だと物足りないケースもあるかとは思います。これはどうしても肌の水分蒸発とのトレードオフになりますんで、
- できるだけぬるいお湯に浸かる
- 風呂やシャワーから出たら全力で保湿
っていう2つのポイントを守って、徹底的に水分を逃がさないよう努力するのが重要かと思う次第です。風呂やシャワーでリラックスする効果も、やはり捨てがたいものはありますからねぇ。
まぁ私の場合は「シャワー短い太郎」として有名で、いつも5分ぐらいで出てしまう人間なので、そこまで心配はしておりません。が、長風呂の方はくれぐれもご注意いただいたほうが、いたずらに肌を乾燥させずに済むかと思われます。
ちなみに、長風呂またはシャワーに入った後の保湿について、具体的に使うべき成分については、
- 「不老長寿メソッド」 におけるスキンケアの章
などに詳しくまとめてありますので、気になる方はどうぞ。「面倒なことは考えたくない!適当に保湿できればいいんじゃ!」という方は、毎度おなじみのワセリンでいいと思いますが。