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腸内細菌のサプリはメタボな人の体型や血管の改善に効くのか?のメタ分析と、良いサプリ選びの簡単なガイドラインとか


  

当ブログでは、過去に何度もプロバイオティクスの話を取り上げております。いわゆる腸内細菌サプリっすね。

 

 

ただ、こいつが難しいのは、腸内細菌はあまりにも個人差が大きすぎて、プロバイオティクスの効果にバラつきがめちゃくちゃあるとこです。一方では「すごいメリットが!」みたいな報告があれば、他方では「意味なし!」みたいな考え方も少なくないんですよ。

 

 

ってことで新しいメタ分析(R)もプロバイオティクスの効果について調べてて、

 

 

ってポイントをチェックしてます。分析の対象になったのは10件の論文で、参加者の数は合計344名(BMI27~37ぐらい)。それぞれの実験期間は3~28週間のあいだで、1日あたりのプロバイオティクスの使用量は106~1011CFUだったとのこと。

 

 

ちなみに、試験の質は6件が「良い」に分類されてて、3つは「そこそこ」に割り当てられておりました。全体的にデータ数は少ないんだけど、まぁまぁの質ってとこでしょうか。

 

 

では、分析の結果を見てみましょうー。

 

 

  • プロバイオティクスを飲んだところで、体重、BMI、ウエストサイズには影響がない。が、体重、BMI、ウエストサイズの平均差は-1.54kg[95%CI:-4.83, 1.75]、-0.06kg/m2[-0.56, 0.44]、-1.33cm[-3.30, 0.64]なんで、わずかにサプリに有利な結果が出てると言えなくもない

 

 

  • プロバイオティクスを飲むと総コレステロールは減るっぽい(p=0.04)が、LDL、HDL、中性脂肪には有意な変化はなかった。もっとも、統計的に有意ではなかったものの、LDLの平均差(-6.60 mg/dL [-14.41, 1.21])は、総コレステロールの平均差(-6.66 mg/dL [-13.25, -0.07])とほぼ同じなんで、悪玉コレステロールに影響してるんじゃないの?という気はする

 

 

  • その他の結果については、プロバイオティクスは特に目立った影響がないっぽい。空腹時血糖値やインスリン抵抗性については、純粋に平均差の値だけを見ると「わずかにサプリが有利」な印象もあるものの、まぁこれはあんま重く見ないほうが良さそう

 

 

って感じでして、上記の結果をひとことでまとめるならば「腸内細菌のサプリは肥満な人の総コレステロール値にのみ有意な影響を与える」って感じでしょうね。まぁ細かく見ていくと、すべての分析結果がサプリメントの摂取に有利な方向に傾いている(わずかなレベルではありますが)のも確かでして、「プロバイオティクスはすごい!」と言えるような結果ではないものの、やや楽観的に見てもいいのかなーって印象はありますね。

 

 

余談ながら、最近行われた別のメタ分析(R)では52のRCTを分析した上で、

 

  • プロバイオティクスを使うと、体重および体脂肪率が減り、心臓や血管の機能が改善する
  • 乳酸菌とビフィズス菌は内臓脂肪量と体重の減少に意味があるかも?

 

ぐらいの結論を出していて、やっぱプロバイオティクスはおもしろいよなーって気になるわけです(結果がバラバラで解釈が難しいよなーとも思いますが)。

 

 

そんなわけで、あいかわらずプロバイオティクスについては判断がめちゃくちゃ難しいんですけど、

 

  • プロバイオティクスがあらゆることに効く!みたいな話では決してないが、プロバイオティクスなんて無駄だ!と言うのも間違いである

 

  • 自分の体に適した特定の菌株を使い、その菌株が持続的に住み着くのに適した腸内環境を持っていれば、プロバイオティクスは意味があるだろう

 

ってのが暫定的な結論になりますかねー。なにせ個人差が大きいので難しい分野ではありますが、私の雑感としては、

 

  • もしサプリメントを利用するなら、総量が最低でも10億を超えるシンバイオティクス系が良いと思われる
  • 単一の菌株ではなく複数の菌株を使っていて、ラクトバチルス属、ビフィズス菌、バチルス属が混ざったものを選ぶ

 

あたりがざっくりとしたガイドラインになるかと思われます。どうぞよしなに。


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