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緑茶サプリメントが女子の肥満はどこまで解決できるのか?という実験の話

 

 

緑茶で痩せる!って説は昔からあって、これがなかなか信憑性の高い話だというのは過去にも何度か紹介したとおりであります。もちろん、肥満を解決する夢の飲み物!みたいな話ではまったくないんですけど、緑茶に入ってるポリフェノールが、成人の体脂肪をわずかに減らしてくれるみたいなんですよね。これは緑茶に限らずウーロン茶などでもあり得る話でして、おそらくお茶のポリフェノールが体型の改善に役立つのだろうなーってとこではあります。

 

 

でもって、新しいデータ(R)もまた「緑茶のダイエット効果」について調べたもので、ここでは「緑茶サプリが思春期早発症の女子の肥満とを改善できるか?」ってポイントに的を絞ってます。思春期早発症ってのは子供の身体が早い時期に成熟し始めることで、外因性の性ホルモンの増加やらなんやら、いろんな原因で発生すると考えられてるんですよね。特に女子の場合は、思春期早発症で肥満が起きる可能性がありまして、「緑茶が効きやすいのでは?」と研究チームは考えたわけです。

 

 

ってことで、これは12週間のRCTになっていて、肥満に84名の少女(6~10歳)に協力をお願いして、

 

  1. カフェインレスの緑茶ポリフェノール(DGTP)400ミリグラムを毎日飲む
  2. プラセボのサプリを毎日飲む

 

って2つのグループにランダムで割り当て。その上で、すべての参加者に、管理栄養士から食事と運動に関するカウンセリングを受けてもらったそうな。

 

 

でもって、12週間後にどんな変化があったかと申しますと、

 

  • 実験を完了した62人のデータをまとめたところ、両グループともに、BMI、ウエストサイズ、ウエストとヒップ比が減った

 

  • ただし、緑茶サプリを飲んだグループの方が、脂肪量と体脂肪率の減少が大きかった。また、緑茶を飲んだグループは、血清尿酸と卵巣容積が減少していた

 

ということで、いつもどおり「そこまで劇的な効果ではないものの、わずかに肥満の対策になる!」という結果ですね。

 


もっともこの研究には注意点もありまして、事前に登録された内容から主要な評価項目が変わってるんですよねー。これがどういうことかと言いますと、この研究チームは、試験の開始前に自分たちが考えた仮説や実験の方法などを宣言しておいて、あとから分析に不正が行われてないかチェックしやすくしてるんですよ。

 

 

なんだけど、この研究の登録にはいくつかの変更が見られまして、最初は「緑茶ポリフェノールが満腹ホルモンに与える影響を調べるよ!」って内容だったのが、後から「2年間の思春期早発症の発生率を調べるよ!」に変わってたりとか(R)。おそらく、最初は思春期早発症に関していろいろ調べたかったのが、いざ実験してみたら緑茶サプリであんま良い結果が出なかったので、あとから肥満の問題を中心にした論文に作り直したんだろうなーと予想しております。

 

 

まー、これはよくあることと言えばそうなんですけど、かなりさまざまな変更が加えられてるんで、今回の結果に対する信頼性はだいぶ低くなっちゃってるなーって印象ではあります。そこらへんはご注意いただければと。

 

 

それでも緑茶サプリを試してみたい!という方は、

 

 

あたりを推奨しておきます。個人的には普通に緑茶を飲んでおくのが一番だとは思ってますが。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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