人生の最大スキル「衝動のコントロール」を鍛えるにはどうすればいいかをスタンフォード大学の神経科学者が語っておられます
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スタンフォード大学の神経科学者アンドリュー・ヒューバーマン先生が、「衝動をコントロールするにはどうすればいいの?」って問題に関するインタビューに答えてまして(R)、これがおもしろかったのでポイントをメモ。
- 私たちは脳の基底核と呼ばれる部分に、2つの重要な回路を持っている。ひとつは「ゴー機能」と呼ばれるもので、その名の通り、人間を行動に駆り立てる働きをする。水を一杯飲むにも、トライアスロンの練習をするにも、まずは「ゴー機能」が必要となる。
- 一方で、私たちには「ノーゴー機能」も存在し、これは衝動を抑制する役割をになう。難しいプロジェクトをやり遂げたり、お菓子を我慢したりするときには、この機能を働かせる必要がある。
- 基本的に、年齢が上がるにつれて、この「ノーゴー機能」を働かせる機会は少なくなることが多い。ヒューバーマン博士いわく「私たちは、年齢が上がるにつれ自分にとって重要なことに向かっていく行動が増える。私たちは常にゴー、ゴー、ゴーと「ゴー機能」を働かせ続ける。他にも、インスタグラムをスクロールする際にもゴー機能は使われており、私たちは「ノーゴー機能」を鍛えることはほとんどない」とコメントしている。当然のことながら、ノーゴー機能は意識しないと弱くなっていく。
- 現代の生活では、衝動を抑える練習をする機会が少ないため、意図的に衝動を抑制するためのプログラムを組んでいかねばならない。ノーゴー機能を鍛えるには、以下のような考え方をするとよい。
- 1日に20回程度は「ノー・ゴー・モーメント」を持つことを目標にしておきたい。これは、何かをしようとする衝動を意識的に抑制する時間のことで、自分の欲望を認識し、それにブレーキをかける能力を意識的に鍛えるのが目標となる。具体的な例は以下のようになる。
- スマホを手に取らない:SNSをチェックしたい欲望に駆られたら、あえてスマホを手に取らずにがんばってみる。めちゃくちゃ簡単だが、ノーゴー機能を鍛えることができる。
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90分のワークブロック:「少なくとも1時間半は生産的でいるぞ!」と心に決めて、ひたすら作業デスクにかじりつく手法。作業に飽きてもコーヒーを入れたり、子猫の写真をチェックをやめることで、少しずつノーゴー機能は鍛えられていく。
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おやつをコントロール:つい家にあるお菓子を食べてしまいがちな人は、「食べたい!」という衝動を認識するたびに控えてみるだけでもノーゴー機能は鍛えられていく。
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計画に沿って行動する:私たちの多くは、くわしい計画を立てても途中でプランを変えてしまうことがある。たとえば、ジムのルーチンを計画したのに、まったく違う種目を急に取り入れたくなったり、大量の腕立て伏せをこなしてみたくなったりといった状態である。そんな際に、当初の計画を貫くようにがんばってみると、やはりノーゴー機能は鍛えられていく。
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瞑想:瞑想に限らず、あらゆる種類のマインドフルネスの実践はノーゴー機能を鍛えるのに適している。「うわー、飽きた!途中で止めてコーヒーでも飲みたい!」と思う気持ちに逆らうのが重要。
- 上述のようなアクティビティは、1つ1つはそれほど大きな行動ではないものの、少しずつ積み重なっていうことでやがて大きな結果につながる。ヒューバーマン博士は、このプロセスを「刃物の両面を鋭くしておく」と表現している。
スマホの通知や短時間で見れる動画など、私たちの世界は「ゴー機能」を刺激させるために絶妙に設計されている。そこで、上記のような小さな自制の瞬間を積み重ねると、それが砥石のように作用し、私たちのノーゴー回路を少しずつ研いでくれる。