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効率的に学びたいならこれを読め!最強の勉強法ガイド5冊

 

 

Instagramで毎日なんらかの本(または映画)の感想を上げていたところ、「勉強に役立つ本を紹介してください!」「子供に勉強法を教えたいんですが良い本はないですか?」みたいなリクエストをいくつかいただいたので、私が「これは使える!」と思ったものを並べておきます。いずれも良書ですんで、「学習法」に興味がある方は、とりあえず一冊手に取ってみてくださいませー。

 

 

1.使える脳の鍛え方 成功する学習の科学

 

認知心理学研究にもとづいて、効果的な学習方法をまとめてくれた本。「詰め込み、再読、反復といった既存の学び方ははムダ!」ってポイントを的確に指摘したうえで、

 

  • テストの重要性: 知識を定着させるためには、定期的なテストがめっちゃ効果的。
  • 分散学習の凄さ: 短期間に集中して学ぶよりも、時間をかけて分散して学ぶ方が効果的。
  • 自己テストがマスト: 自分自身で定期的にテストを行うことも、学習内容の確認と定着に非常に有効。
  • 相互作用的な学習が凄い: 他の人と議論したり、教え合ったりすることで、理解が深まる。
  • 混合学習も良い: 異なる種類の課題や科目を混ぜて学ぶことで、脳の柔軟性が高まり、より強固な記憶が形成される。

 

などなど、確実に効果がある勉強法だけをピックアップしてくれているのがありがたいですね。学生から生涯学習者まで使える内容になっているので、「良い勉強法はないかなー」と悩んだら、とりあえずこれから読んでみるのがベストでしょう。要点が的確にまとまっているんで、これを超えるのは難しいかもですなぁ。

 

 

 

2.成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか

 

テストの点数を上げるのを考えるのも良いけど、その前に、性格、楽観性、自制心、忍耐力を伸ばそうぜ!と主張する本。事実、学校での成功だけでなく、人生の成功には認知スキルよりも性格特性が重要であることを強調していて、これは大人にも当てはまるポイントでしょう。

 

まぁ、本書で取り上げられるグリットやマインドセットの効果量については、著者が言うほどではないと思いますんで、そこはお気をつけください。

 

それでも、ここで紹介されている特性は、いくつも積み重なることで人生の成功が左右されるのは間違いないんで、押さえておくと良いんじゃないでしょうか。子供の教育に特化した本ですが、本書で取り上げられる資質は、大人になってからも成功の原動力となりますんで、私のようなオッサンが読んでも十分に役立つはずであります。

 

 

 

3.教師の勝算―勉強嫌いを好きにする9の法則

 

認知科学者のダン・ウィリンガム先生が、教育心理学から得られる知見をどのように生かすかを教えてくれる本。脳の働きが学習に与える影響をわかりやすく解説しつつ、実践的なアドバイスを提供してくれていて、「脳から見た学習」に興味がある方ならお楽しみいただけるでしょう。

 

なかでも大事なポイントとしては、「事実の知識がスキルに先行する!」「物語を使って教えることが脳には最強!」「具象から抽象に向かえ!」などは、ぜひ押さえておきたいところ。あくまで教育者に向けた本ながら教師、保護者、企業トレーナー、マーケティング担当者、あるいは教育心理学の分野を理解したい学生にとって貴重なテキストだと言えましょう。

 

 

 

4.子どもの思考が見える21のルーチン: アクティブな学びをつくる

ハーバード大学のプロジェクト・ゼロ(深い思考と理解、知性、教育を探求する研究センター)の知見をベースに、教育の現場で学生の思考を視覚化するための21のルーチンを紹介した本。

 

本書の主な目的は、学生の思考プロセスを明示化することで、他者とアイデアを共有したり、フィードバックを受け取ったりといった手順をふむことで、自己の思考をより深く理解するスキルを身につけて行くんですな。この手法により、教育の質が向上し、学生のエンゲージメントや理解度が飛躍的に向上することがわかってまして、あらゆる教育レベルに適用可能な良書ですね。

 

学生のクリティカルシンキングやクリエイティブシンキングを促進させるために書かれた本ですが、思考の可視化ってのは、歳を取っても使えるスキルなので、誰にでも役立つんじゃないかと。

 

 

 

5.人はいかに学ぶのか:授業を変える学習科学の新たな挑戦

上記の4冊と比べると、かなり専門的な一冊。教育研究の最新の知見を集約した本で、過去数十年の研究成果を取り入れ、学習の科学と実践についての理解を深められる内容になっております。

 

特に、脳の神経学的プロセス、個人や文化的な学習の違い、社会文化的要因や学習環境の構造が学習に与える影響についても考察されていて、ここらへんは類書であまり取り上げられていないテーマですね。もともとが「学習科学の最新データを教育者に提供するぞ!」って方向性で書かれているので、個人の学習には使いづらい面もあるものの、教育研究にがっつり取り組みたい方は、手に取ってみてくださいませ。

 


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