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オリーブオイルで野菜を炒めると健康効果がアップするらしいぞ

Vegetables frying pan

  

野菜をオリーブオイルで炒めると健康効果がアップ!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。

 

 

これはグラナダ大学の実験で、まずはジャガイモ、トマト、ナス、カボチャの4種類を、以下の方法で料理したんだそうな。

 

  1. エキストラヴァージンオリーブオイルで炒める
  2. 水でゆでる
  3. エキストラヴァージンオリーブオイルを混ぜた水でゆでる

 

その後、すべての野菜のルチンやクロロゲン酸といった抗酸化成分の量をチェックしたところ、

 

  • オリーブオイルで炒めた野菜だけ抗酸化力アップ!
  • その他の調理法は、抗酸化力に変化なし

 

なんと、オリーブオイルで炒めた野菜は、調理前の生野菜よりも抗酸化成分が増えてたらしい。すごいですねー。

 

 



といっても、これは野菜にふくまれてた抗酸化成分が増えたわけじゃなくて、オリーブオイルのポリフェノールが料理中に移動したのが原因であります。オリーブオイルから、脂溶性のフェノール類が野菜に移動したわけですな。

 

 

研究者いわく、

 

エキストラヴァージンオリーブオイルで料理する過程で、野菜のフェノール類は増加する。いっぽうで、ボイルはフェノール類の量に影響をあたえない。また、炒めものやソテーをしても、フェノール類にダメージはみられなかった。

 

そのため、野菜をゆでて調理するときは、スープや煮物にしてゆで汁もいっしょに飲むのがおすすめだ。

 

とのこと。そう考えると、野菜をオリーブオイルで炒めまくる「地中海式ダイエット」などは、抗酸化物質の摂取についてはかなり有利ってことですね。納得。

 

 

もっとも、当然ながらオリーブオイルで炒めた野菜はグンとカロリーが高くなってますんで、そのへんは痛しかゆしといったところ。まぁ、減量中はスープか煮物をメインにしつつ、とくに体重を気にしてないときはオリーブオイルでガンガン野菜炒めを食べればいい感じですかね。

 

 

ただし、オリーブオイルには「混ぜもの問題」もありますんで、そのへんはご注意ください。どうぞよしなに。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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