いまさら聞けない！ココナッツオイル初級購入ガイド

どうも近ごろココナッツオイルの人気が高まってるようで、当ブログでも検索で来られる方が多いみたい。というわけで、現時点でのココナッツオイルのまとめを書いてみることにしました。

最近のテレビなどでは「奇跡のオイル」のように言われるココナッツオイルですけども、実際のところ、実証研究のレベルでいうとまだまだこれからって感じではあります。まずは、実験でそれなりの効果が確認されている例をあげますと、

代謝量のアップ：ココナッツオイルを７日間飲んだところ、代謝量のアップが見られた(1)。ただし１４日間の実験では「変化なし」って結果も出てて、どう判断していいか難しいところ。
お肌のスベスベ効果：5mlのココナッツオイルを乾燥肌に塗ったところ、ミネラルオイルやオリーブオイルにくらべて肌の保湿力がアップした(2)。
皮膚炎の改善：アトピー性の皮膚炎にココナッツオイルを塗ったところ、他のオイルにくらべて有意に肌の状態が改善した(3)

まだ全体的な実験数が少ないのが難点ですが、このあたりは論文の内容もちゃんとしてまして、それなりに信用がおけそうであります。

続いて、「こんな効果がある」とは言われてるけど、まだまだ実証には遠い例。

こんな感じ。さらに、おもに「体験談」のレベルで効果がうたわれている例だと、

アルツハイマーの改善：これは「『ココナッツオイルでアルツハイマーが治る！』は本当か？」に書いたとおりでして、かなり希望はありそうなんだけど、まだまだ研究はこれからって感じ。
髪の毛のツヤツヤ効果：ココナッツオイルを髪に塗るとツヤツヤに！って話は昔からありまして、実際に効果があってもおかしくはないと思うものの、まだ体験談レベル。
水虫や乾癬の改善効果：これはセス・ロバーツ博士のブログにあった話(8)で、水虫にココナッツオイルを塗りたくると劇的な改善効果が見られたとか。まぁ、あってもおかしくはない話かも。
虫歯の予防効果：これは「ココナッツオイルを使ったマウスウォッシュのすすめ」にも書いたとおり、ココナッツオイルの抗バクテリア効果を虫歯予防に応用したもの。個人的には効果があると考えてますが、実証されてるわけじゃありません。

こんな感じ。ひとまず抗菌効果は間違いないかなーと思いますが、一部にはココナッツオイルでアレルギーを起こす人がいるのと、オメガ３やビタミンB12、K2といった栄養素もふくまれていないので、他の油との併用は必須。

上記の効果をふまえたうえで、「どんなココナッツオイルを買えばいいの？」って話ですが、

水素付加されてないもの：これは大前提。水素を付加すると加熱に強くなるって利点があるんですけども、一方でココナッツオイルの健康効果がほぼ失われるという恐ろしいことに。
精製されてないもの：多くのココナッツオイルは、高温精製や脱臭工程で独特の臭みを消しているんですが、これによりやはり有効成分が壊れちゃう。
低温圧搾で作られたもの：高音で油をしぼると有効成分が死ぬので、昔ながらの低温圧搾法で作られたものがベター。
コプラを原料にしてないもの：コプラはココナッツを乾燥させたもの。そこまで悪くはないものの、やっぱり有効成分の量が減っちゃう。