自分じゃ気づけない「家のイヤな臭い」に気づくための2つの方法
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/08/blog-post_28.html
人間の鼻は適応力がすごいもんで、自宅のイヤな臭いにもすぐに慣れちゃう。そのせいで、実は来客が「この家臭い…」と思ってるのに気づけないみたいな事態になっちゃうわけですが、認知心理学者のパメラ・ダルトンさんによれば、自分じゃ気づけない「家のイヤな臭い」に気づくには2つの方法があるみたい(1,2)。
そもそも、なんで自宅の臭いには気づけないのか?
上記のように、人間の鼻は特に周囲の環境に慣れやすい部分で、ダルトンさんいわく、どんなに臭いのキツいものが室内にあったとしても、2回も呼吸をすれば嗅覚のスイッチが切れ始めるらしい。実験では、だいたいどんな臭いでも3週間もすれば、ほぼ無臭に近い状態に感じてしまうそうな。
なんで鼻が臭いに慣れやすいのかはよくわからないんですが、どうも脳が「危険性がない」と判断した瞬間に、「この臭いは無視していいや」と処理してるみたい。よぶんな情報をカットして、脳の負担を減らしてるわけですね。
じゃあ、どうすればいいのか?
そんなわけで、自宅の臭いに気づくには、慣れた脳に再び活を入れるのが大事。具体的には、
- ダッシュする
- 自宅の臭いにおびえる
の2つが有効とのこと。
1の「ダッシュする」は、運動で鼻の血流をよくすることで、嗅覚の敏感さを取り戻すというもの。実際、プロの香水調合師は、仕事の前に階段をダッシュで昇り降りして嗅覚をアップさせるんだそうな。
もう一個の「自宅の臭いにおびえる」はメンタルトリックの1種で、ダルトンさんの実験によれば、「自宅が臭いんじゃないか…」と不安になればなるほど、脳が「臭いに敏感になれ!」と指示を出し始め、本当に嗅覚がよくなっちゃうらしい。
というわけで、自宅のイヤな臭いに気づくためには、
- まずは、自宅に招いた友人から「なんか臭いんだけど…」と言われている情景をイメージ
- 続いて、その場でダッシュして鼻の血流をアップ
させてみると良さげ(笑)。わたしも気をつけないと…。
credit: Eric.Parker via FindCC