なぜ本当の感情を表に出さないと他人から嫌われやすくなるのか?
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/09/blog-post.html
「感情を表に出さないと他人に嫌われやすくなるぞ!」って論文(1)がおもしろかったんでメモ。
これはオレゴン大学の実験でして、研究者いわく、
過去のデータによれば、本当の感情を表に出さない人は社会的に上手くいかないことが多い。彼らは社会的なサポートが少なく、対人コミュニケーションに満足しておらず、他人と上手くやるのも苦手だ。その理由はなんだろう?
とのこと。感情を表に出さない人は、社会生活が苦手な傾向が強いらしい。 わたしも感情をおさえがちなタイプなんで、よくわかります。
実験にあたっては、まずは4人の参加者を半分にわけて、以下の2つの映画を見てもらったんですね。
- 「恋人たちの予感」のフェイク・オーガズム(笑えるシーン)
- 「チャンプ」のエンディング(泣けるシーン)
その際、4人のうち2人には「感情を表に出さず見てください」と指示。残りの2人には「感情を表に出してください」とお願いし、全員の表情をカメラに収めたんだそうな。
続いて149人の学生を集め、全員に以下の8つのバージョンのビデオを見てもらい、4人の性格について採点してもらったらしい。
その結果、感情を出さない人は、
- 内向的に見られる
- 好感を持たれない
- 親密な関係を避けそうに見える
- 仲間に入れたいと思われない
といった印象を持たれたそうな。うーん、耳が痛いぜ。
研究者いわく、
つまり、感情の抑制が強い人は、他人から外向性と調和性が低いとみなされてしまう。普通の言葉でいえば、感情を出さない人は社交が嫌いで、他人に関心がないように見られるのだ。
とのこと。この現象は、感情を出さないときだけでなく、本当は怒ってるのに無理して笑ったときなどにも起こるみたい。「私生活で素と違うキャラを演じ続けると、自律神経のバランスが崩れる」なんて話もありますし、できれば素の感情を出したほうが何かと良いみたいですねぇ。