夜食ばっか食べてると記憶力が悪くなっちゃうかもしれないぞ
「夜食を食べると記憶力が悪くなる!」って論文(1)が面白かったんでメモ。
これはカリフォルニア大学の実験で、まずはマウスたちへ6時間の感覚で定期的にエサを与え続けたんですね。そして、食事のパターンが体に染み込んだところで大幅にエサの時間を変更。いつもは寝ている時間を食事タイムにしてみたらしい。
その後で記憶力をテストを行ったところ、夜食を食べたマウスたちは、
- 記憶したことを思い出すのに時間がかかった
- 新しいことが覚えられなくなった
- 長期記憶が大幅に減少していた
といった傾向が見られたそうな。なんでも、不規則な食事は脳の海馬の働きをガクンと下げるようで、結果として全体の記憶にダメージが出てしまうみたい。海馬は感情や情報の整理に関わるエリアで、ここがやられると物覚えが一気に悪くなっちゃうんですな。
研究者いわく、
今回の実験は、規則正しくない食生活が学習や記憶にかなりの悪影響をもたらすことを初めて示した。本来は寝る時間に働いたり遊んだりしがちな人たちは、自分の脳の機能が下がってしまう可能性に注意すべきだろう。
現代人の生活は、不規則な食事パターンになりがちだ。だからこそ、食事のタイミングが人間の思考にあたえるインパクトを理解する必要がある。
とのこと。もちろんまだ人間で確認された現象ではないものの、ヒトの記憶の仕組みはマウスによく似てますし、生活が不規則なシフトワーカーさんなどは認知テストの点数が下がってしまう傾向もありますからねぇ。ヒトでも同じ現象が起きる可能性はありそう。
もともと食事の時間には体内時計をコントロールする作用もありますし、睡眠の質を高めるって意味でも規則正しい食生活は重要かと。ここ数年は、わたしも律儀に食事の時間を守るようにしております。
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