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手を触れただけで体の不調が治る?TFTとかセラピューティック・ケアって本当に効果があるの?

TFT

 

TFT療法に関するご質問をいただきました。

 

ニュースでセラピューティック・タッチの話を読んだんですが、あれって効果は認められているんでしょうか?手で体をなでるだけで血流の促進とリラックス効果が期待できるらしいのですが、なんか怪しい感じがします。TFT療法なども同じような気がしますが、それなりに歴史はあるようです。どう思われますでしょうか?

 

とのこと。セラピューティックタッチは1970年代から行われてきた民間療法でして、ざっくり言うと患者の体を優しくなでて症状を治すテクニックであります。

 

 

似たような流派にタッピングタッチやTFTってのもありまして、日本でも大量の本が出版されておりますどれも基本は同じで、とにかく優しくなでるだけでいろんな効果があるんだ、と。タッピングタッチ協会いわく、

 

臨床的な利用からは、不安から来る緊張、うつ的な症状、トラウマ、神経症、心身症、不眠症等を含む様々な症状に対して、直接または補足的効果が確認されています。神経生理リサーチでは、脳のα波とセロトニンが増加することが分かってきました。

 

って感じらしい(1)。これが事実ならまことにすばらしい話ですが、なんせこの手のタッチ系療法には、まともなランダム化比較試験がないんですよね。

  

 



 

 

かろうじて参考になるのが2012年の論文(2)で、セラピューティック・タッチが乳がん患者の疲労回復に効くかどうかを調べたもの。その結果は「セラピューティックタッチの効果はプラセボ!」だったそうな。

 

 

といっても、これは「患者の体に手を触れない」バージョンのセラピューティック・タッチを検証したもので、日本で人気のタッチ系テクニックとはちょっと違うんですよね。なんともモヤモヤしますが、タッチ系療法にまともな証拠がない点は変わりません。

 

 

なので、タッピングタッチ協会がおっしゃる「神経生理リサーチがうんぬん」という話が、何を指しているのはかよくわかりません。「マッサージでセロトニンが出た!」って研究はいくつかあるんで、そのことを言ってるのかもですが…。

 

 

つまり、個人的には「タッチ系の療法は科学界から相手にされてない!」と思うわけですが、いっぽうでは「ハッキリと否定する証拠はない!」とも言えちゃうわけです。悩ましいですなぁ。

 

 

とはいえ、セラピューティック・タッチやTFT、タッピングタッチといった業界が、「証拠もないのに効果を宣伝してる!」ってのは間違いなし。ぜひ眉唾でお願いいたします。


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました(http://amzn.to/2ogEBmC)。