3日ドカ食いしたぐらいじゃ人間は太らない
短期間のドカ食いで人間はどこまで太るのか?
当ブログでは、以前から「チートデイ」を推奨しております。カロリー制限をするときは、定期的に「わざとドカ食いする日」を作ったほうが効果的だって話です。
が、この話をすると、「たった1〜2日でもドカ食いするのは怖い…」といった感想をいただくことがあります。がんばってカロリー制限をしてるので、どうしても急に食事量を増やすのには抵抗があるんだ、と。わたしもそうだったので、お気持ちはよくわかります。
というわけで、ここでは「短期間のドカ食いで人間はどこまで太るのか?」について見てみましょう。参照するのは、2014年に福島大から出た論文(1)であります。
これは10名の男性を対象にした実験で、参加者のスペックは以下のとおり。
- 年齢 23.1 ± 1.6才
- 身長 171.7 ± 3.6 cm
- 体重 63.6 ± 4.5 kg
- BMI 21.6 ± 1.3
みんなだいたい標準体型ですね。で、実験の内容はこんな感じ。
- 全員に3日間だけ維持カロリー+1,500kcalの食事をしてもらう
- 実験のあいだはエクササイズ禁止
- 追加の1,500kcalは、お菓子だろうが肉だろうが好きに食べてOK
プラス1,500kcalなんで、だいたい1日に3,500〜4,000kcalの食事を3日も続けたわけですな。いかにも太りそうですねぇ。
3日のドカ食いぐらいじゃ人間はまったく太らない
が、結果は下のグラフみたいになりました。
ざっくり言えば、
- 体重にはほぼ変化なし!(体重が増えているように見えたのは水分だった)
- どころか体脂肪はちょっと減った!(誤差の範囲ではありますが)
という感じだったんですね。その後、研究者は2カ月にわたって参加者の体型をチェックしたんですが、特に実験前にくらべて差は出なかったそうな。
ちなみに参加者たちが実験期間に食べた食事のバランスは、
- タンパク質11.5%
- 脂肪35.3%
- 炭水化物51.4%
だったそうで、どうもかなりジャンクフードを食べてたっぽい。それでも3日ぐらいじゃダメージはないみたいですね。
もちろん、この実験はインスリン抵抗性や慢性的なストレスの問題がない人を対象にしてるんで、そのへんは考慮する必要があるかも。心当たりのある方はご注意ください。
ただし、普通に健康な人ならチートデイが問題ないのはもちろん、たまの外食でハメを外しても罪悪感を抱く必要はなし!ってことかと思います。マジメな方ほどたまのドカ食いを気に病んじゃったりしがちですんで、そのへんは心配しなくてもいいですよーってことで。