エナジードリンクで運動のパフォーマンスはどれだけ上がる?
エナジードリンクで運動のパフォーマンスは上がる?
「エナジードリンクで運動のパフォーマンスは上がる?」って問題についてガッツリ調べた論文(1)が出てましたよー。
って、もちろん当ブログでは、エナジードリンクは代表的なNG商品のひとつです。が、この論文は「エナジードリンクのどの成分が効いてるのか?」ってところをチェックしてくれてるんで、なかなか参考になるんですよ。
これは過去に行われた34件のエナジードリンク研究をまとめたもの。健康な成人を対象に、効果料を出すのに十分なデータが報告された論文だけをメタ分析した内容になっております。つまり、信頼性はかなり高め。
エナジードリンクでそこそこパフォーマンスは上がる
では、まずエナジードリンクが運動に効果があるのかどうかを見てみましょう。
- 筋力や筋持久力はそこそこアップする (効果量 = 0.49)
- 俊敏性もそこそこアップする (効果量 = 0.51)
- 全体的な持久力もいい感じでアップする (効果量 = 0.53)
- エナジードリンクの摂取量と肥満度(BMI)には関連がない (傾き = 0.004)。
といったわけで数値を見てますと、「ダイエットには役立たないが、間違いなくパフォーマンスアップ効果はある!」って印象ですねー。
本当に大事なのはタウリンだった
といっても、エクササイズのために、体に悪いエナジードリンクを飲むのは避けたいところ。どの成分がパフォーマンスアップに効いてるかさえ確認できれば、普通にサプリを使ったほうが体にもお財布にも優しいわけであります。
で、エナジードリンクの何が大事なのかと言うと、
- タウリンの摂取量(mg)とパフォーマンスには明確な関連がある (傾き = 0.0001)
- カフェインの摂取量(mg)とパフォーマンスには関連がない (傾き = 0.0009)。
みたいな感じ。どうやら本当に効いてるのはタウリンみたいなんですな。タウリンといえば、最近も「腸内環境に効くかもよ」って結果が出てたりしますしねぇ。思ったより凄いやつなのかもですな。
カフェインの効果には上限がある
ちなみに、「あれ?カフェインでパフォーマンスが上がらないの?」って疑問が出そうですが、そういう話ではないのでご注意ください。実際、過去のレビューでも「カフェインでランニングのパフォーマンスが17%向上」って結論が出てまして、カフェインのブースト機能は疑いないところです。
この研究のポイントは、
- カフェインのパフォーマンスブースト効果は200mgぐらいがMAXで、それ以上を飲んでもムダかも
ってところ。カフェインの効力には上限があるけど、タウリンは飲めば飲むほどいいかもよって話ですね。たいていの実験だと、 だいたい71〜3105 mgぐらいの範囲が使われてるんで、このへんを参考にするのがよさげです。
まとめ
以上の話をまとめると、
- エナジードリンクには運動パフォーマンスの向上効果がある(でも当ブログでは勧めない)
- エナジードリンクの代わりに、運動の30分前ぐらいにカフェイン200mgとタウリン2,000〜3,500mgを飲むといいかも
みたいな感じ。筋トレ用にタウリンを試してみようかしら…。