ココナッツを発酵させた「ココナッツアミノ」は醤油の代わりになるのか?問題
ココナッツの発酵液は醤油の代わりになる?
醤油の代替品に関するご質問をいただきました。
最近、醤油にアレルギーがあるのではないかと疑い始めました。でも醤油は好きなのでパレオさんが前に紹介してらしたココナッツアミノを買おうかと思っているんですが、これは特に問題はないのでしょうか?醤油の代わりに使えるのでしょうか?
とのこと。醤油のアレルギーってのはそこそこ聞く話で、おもにヒスタミン不耐症の方に起きがち。魚とかチーズによく入ってるヒスタミンって成分のせいで鼻づまりや下痢が起きちゃう人がたまにいるんですよね。
で、ココナッツアミノってのは、2014年にも軽く紹介したとおり、ココナッツから作られる調味料です。わりと色や質感が醤油に似てるんで、ガチのパレオダイエッターが代替品として使ったりするんですな。個人的には「醤油ぐらいの使用量なら別に心配しなくても…」とは思うものの、ヒスタミンやグルテンに弱い方が避けるぶんにはメリットがあるんじゃないかと。
ココナッツアミノは抗栄養素ゼロなのがうれしい
ココナッツアミノがどうやって作られるかと言いますと、
- ココナッツの木を切って樹液を集める
- 樹液を塩分で発酵させる
- ココナッツアミノができる!
みたいな感じ。とてもシンプルな発酵食品で、当然ながら添加物や保存料はゼロであります。このあたりがパレオダイエッターのガチ勢に愛される理由。さらに醤油とくらべた場合のメリットというと、
- 腸を荒らすものが入ってないので、リーキーガット治療中の調味料として使うのもアリ
- 塩分の量が醤油の3分の2ぐらい
- シンプルな発酵食品なんで、プロバイオティクスとしも使える…かも(データがないのであくまで予想)
- ビタミンA、Cなどが豊富
といったところでしょうか。いまのところココナッツアミノを使った実験はゼロなんですけど、栄養プロファイルを見る限りは悪くないですし、やはり抗栄養素が入ってないってのは大きなメリットでしょうねー。アレルギー対策用にパレオダイエットを使ってるような方が、実践中の調味料に使うのもいいですよね。
ココナッツアミノと醤油の味は別物
というと良いことづくめのようなんですが、唯一の問題点としては、
- 醤油よりもやたら甘い!
ってことでしょうね。海外だと完全に醤油のかわりに使う人もいるらしいんですけど、個人的にはとても刺し身に使ったりはできないっすねー。ココナッツの風味とかはないんですけど、どうしても甘みとトロピカル感がぬぐい去れないというか…。
ただ、決してマズいわけじゃないので、日本食に使わない限り後は好みの問題ってことになるでしょうね。私の場合は、鶏むね肉とかサラダの味付けに使ってます。
そんなわけで、以上の話をまとめると、
- 醤油とココナッツアミノは味が別物なんで、その意味では代替品にはならない
- ただしココナッツアミノには抗栄養素がほぼゼロなんで、アレルギー体質の人が普段使いの調味料にしてみるのは十分にあり
ってとこです。別に醤油に問題があるわけじゃないので、あとはご自分の体質との相談ってことになりましょう。ご参考までにー。