人生の成功を左右する「高校時代」の2つの行動とは?
「高校生の時の行動が人生の成功を左右する!」って研究(1)がおもしろかったんでメモ。
高校時代の行動は50年後にどう影響するか
これはイリノイ大学の研究で、1960年代のアメリカで346660人の高校生を集め、以下のポイントを調べております。
- IQと認知機能
- 性格(ビッグファイブ)
- 裕福な家庭で育ったかどうか
- 学校への興味(授業を熱心に聞いてるか、とか)
- 責任感(宿題をちゃんとやってくるか、とか)
そのうえで、11年後と50年後の2ポイントでフォローアップ調査を行い、みんなが「どんな人生を送ってるか?」をチェック。高校時代の特性とくらべたんですね。
とにかく大事なのは「責任感」と「学校への興味」
その結果がどうだったかと言いますと、
- 歳を取ってから良い仕事に就けるか、または年収が高いかどうかは、高校生のころの「学校への興味」と「責任感」に大きな影響を受けていた
だったそうな。この数値は、性格、IQ、両親の収入などの要素を調整しても残ったらしい。高校生のときにどんな生徒だったかによって、将来の成功はそこそこ予測できるんだ、と。
高校時代の優等生はやっぱり大人になっても成功しやすい
研究者いわく、
高校時代における特定の行動が、のちの人生にまで長い影響を与えることがわかった。
学生の特性と行動パターンが実人生の結果にも影響をおよぼす可能性を示したのは、この観察研究が初めてだ。
とのこと。さらには、
学生の特性と行動が良ければ、より学業の成績も良くなる。その結果、より良い仕事につけるし収入も高くなる。
だそうな。学生時代にマジメな優等生だった人は、結局は大人になっても成功しやすいわけっすね。当たり前と言えば当たり前の話ではありますが。
自分でどうにかできるとこに注力するしかない
といっても、これは「知性」や「性格」が関係ないって話ではないのでご注意ください。
もちろん、知性は人生の成功にとって重要だ。育った家の経済状況も同じぐらい大事だ。これは昔から有名な事実ではある。
多くの研究によれば、誠実性、協調性、開放性といったパーソナリティは、学問とキャリアの達成度と密接な相関関係がある。ただし、これらの要素は、多かれ少なかれ先天的なものだ。
ってことで、もちろんIQや性格も大事なんだけど、このあたりは生まれつきの要素が大きくが変えづらいの難点。
ならば、まずは「宿題を守る」とか「授業に興味が出るように工夫する」とか、自分がコントロールがしやすいとこから手をつけていくのがいいんじゃないの?ってことですね。まぁそうっすよね。
そんなわけで、高校生のころは全く授業に興味を持たなかった私には辛いデータなんですけど(笑)、「人生の成功に必須な5つのライフスキル」みたいに、オッサンになってから伸ばせる能力もありますんで、このあたりに注力していきたい所存です。