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幸福度が低くなりがちな「神経症傾向」にも良いところはあるんだよ!という大規模調査の話

 

人の性格を決めるビッグファイブで、いまいち評判が悪い要素といえば「神経症傾向」。そもそもの定義が「不安を感じやすいタイプ」のことなんで、どうしても幸福度は低くなっちゃうんですよ。

 

 

……なんだけど、イギリスで行われた新しい研究(R)では、「神経症傾向にも良いところはあるよ!」って話をしていておもしろいです。

 

 

これはエジンバラ大学の研究で、UKバイオバンクに登録された321,456人の男女を対象にしてます。これは2006年から2010年にかけて37〜74歳の人たちの健康状態をチェックし続けたデータベースで、ついでにEPQ-R(R)っていう定番の性格テストでみんなの神経症傾向もチェック。

 

 

さらには、全員がタバコを吸ってるかどうか、飲酒をしてるかどうか、運動をしてるかどうかも調べて、すべてのデータを比較したんですな。性格と健康の関係を調べた研究としては最大クラスでして、非常によろしいのではないでしょうか。

 

 

調査の期間中に亡くなった方の数は4,497で、彼らのデータとライフスタイルを比べたところ、こんなことがわかりました。

 

  • 神経症傾向が高い人は、死亡率も高かった!

 

……って、やっぱり神経症傾向はダメじゃない!って話だったわけですが、ここで研究チームが、”ある要素”をもとに数値を調整したら、大きく結果が変わったんですよ。

 

 

その”ある要素”ってのは、ズバリ「自分の健康レベルをどのように判断しているか?」ってポイントであります。研究チームいわく、

 

神経症傾向の人でも、自分の健康状態を「まあまあ」や「良くない」と判断している人は、死亡率が低くなる傾向があった。

 

だったそうな。自分の健康レベルを「普通かそれよりも下」と思っている場合は、神経症傾向のほうが長生きしやすいんだ、と。なんでも、このタイプの神経症傾向は、癌や心疾患といったあらゆる病気の発症率が低かったらしい。

 

自分は普通よりも不健康だと思っている神経症傾向の人は、他人よりも自分の健康状態に注意を向けるのだろう。

 

ってことで、神経症傾向が良い方向に働く可能性を指摘しておりました。さもありなんって感じですねー。

 

 

でもって、この研究では、さらに「神経症傾向」を2つのタイプに分けて細かい分析も行っております。具体的には、

 

  1. 不安型:「あなたは自分を神経質だと思いますか?」や「すぐ緊張して固くなりやすいですか?」みたいな質問にイエスと答えるタイプ
  2. 心配:「すぐに傷つくタイプですか?」や「罪の意識に囚われやすいですか?」みたいな質問にイエスと答えるタイプ

 

といったタイプに分けて、死亡率との比較を行ったんですね。その結果は、

 

いずれの指標においても、心配型の神経症傾向は全死亡率の低下と相関していた。この傾向は、自分の健康レベルをどう判断していようが関係なかった。

 

だったそうです。心配系の神経症傾向な人は、自分のことを「他人より健康だ」と思っていた場合でも、寿命がのびる傾向があるみたい。まぁ心配型の人は、ちょっとした体の異変でもすぐに病院に駆け込みそうですから、その分だけ病気を早期に処理できるのかもですね。

 

 

ってことで、とりあえず神経症傾向にも良いところはあるみたいなんで、私と同じようなタイプの方は、そのメリットを活かす方向で考えたほうが良さげですねー。

 


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