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メンタルケアで全身の炎症はどこまで改善するのか?というメタ分析の話

 

 

 

慢性炎症がヤバい!って話は「最高の体調」の大きなテーマのひとつ。くわしくは「体内に火事を起こして、あらゆる不調を引き起こす「慢性炎症」の話」をお読みいただければと思いますが、とにかくこいつをほっとくと脳と体がガタガタになるんだなーぐらいにお考えください。

 

 

で、新しく出た研究(R)も同じテーマで、「心理療法で体の炎症はやわらぐか?」って問題をガッツリ調べた内容になってます。食事や睡眠の改善だけでなく、認知行動療法みたいにメンタルへ働きかける手法でも、体の炎症は減るんじゃないか?って疑問ですね。

研究チームいわく、

 

慢性的な炎症に悩む人は、まず確実に薬物療法を受けることになる。しかし薬物療法は高価だし、時に副作用が出ることも少なくない。

このレビューでは、果たして心理療法は免疫システムに影響を与えることができるのかどうか? もしできるのならば、長期的に最も有益な効果があるものはどれか? という問題を調べた。

 

とのこと。人体に炎症が起きるのは不健康な食事や運動不足だけではなく、仕事やプライベートのストレスも大きな原因になりますんで、心理療法が効く可能性も高いんですよね。

 

 

ってことでこの文献では、過去に行われた56の臨床試験をまとめてメタ分析を実施。体内の炎症に心理療法はどこまで効くかって問題について、大きな結論を出してくれております。

 

 

総サンプル数は4,060人で、認知行動療法や行動療法などを使うことにより、体内の炎症性サイトカインとか抗体などの指標にどんな違いが出るかを分析したんだそうな。全体的にデータの質も悪くなくて、そこそこ信頼性があってよろしいのではないでしょうか。

 

 

では、分析の結果をざっと見てみましょうー。

 

  • 全体的に心理療法は体内の免疫システムを改善してくれる(g=0.30)
  • 心理療法を行うと、心理療法を受けない人と比べて免疫システムが14.7%改善し、免疫システムの暴走は18.0%減少する
  • もっとも効果が高いのは認知行動療法(CBT)で、なかでも炎症性サイトカインを減らす働きが強かった
  • 免疫系に対するCBTの効果は、治療後少なくとも6ヶ月間持続する

 

ってことで、「やっぱCBTは強い!」って結果になってますね。ちなみに、炎症性サイトカインってのは人体の修復に欠かせない物質なんだけど、体内の量が高いままだと心臓病や癌、アルツハイマー病のリスクが激しく上がっちゃうんで、CBTが効くかもしれないってのは実にありがたいですねぇ。

 

 

研究チームいわく、

 

CBTのような心理療法は、私たちが自分自身や世界について抱く認識を変えることができるし、認識が変われば身体にも影響を与えることができる。

 

今回の研究は、この考えをさらに進めて、炎症がもたらす慢性疾患のリスクを減らすために、心理療法が効果的で安価な手法である可能性を示唆している。

 

とのことで、免疫系の問題を抱えていて非薬物治療を探しているのなら、CBTが最良のチョイスかもしれんですな。私もCBTの考え方には日ごろからお世話になっていて、「学校で教えてくれればよかったのに……」と思うぐらい効果の高さを実感しております。

 

 

 

 

 

 


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