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休日にも仕事をすると「仕事の意味」が失われるから気をつけてね!みたいな話


  

休みの日に働くと内発的モチベーションが死ぬぞ!」って話がHBRに出ておりました(R)。

 

 

内発的モチベーションは「この仕事は楽しいなー」とか「この仕事は意味があるなー」「興味深いなー」と思えることで、高いパフォーマンスを維持するために欠かせない心理状態っすね。

 

 

これは1,298人のアメリカ人を対象にした調査で、FWIの調査データを使ったらしい。ここでは、

 

  • 週末にどれぐらい働いたか?
  • 内発的なモチベーションはどれぐらいあるか?

 

といったあたりを調べたうえで、収入や教育レベル、生活満足度などの要素を調整。「休日仕事」と「モチベーション」の関係にしぼって関係を見たら、

 

  • 休日にも働いている人ほど仕事の内発的モチベーションが低い!

 

って傾向があったらしい。つまり、休みの日も働くと「自分の仕事には意味がある!」とか「自分のスキルを仕事に生かすぞ!」みたいな気持ちが失われやすくなるかもしんないわけですね。

 

 

また、ここでは学生にも似たような調査をしたところ、こんな結果も出たそうな。

 

  • その日が祝日だとわざわざ告げられた状態で勉強した学生は、その日が祝日だと強調されなかった学生に比べて内発的モチベーションが低下した!(「勉強の内容が楽しくない」と答える割合が大きくなったらしい)

 

要するに、これがどういうことかと言いますと、

 

  • 「いまほかの人は遊んでるんだなー」って意識がモチベーション低下の原因なのかも?

 

みたいな話です。Facebookなどではよく「他人が仕事をしてる時に酒を飲んでるアピール」みたいなマウンティング法を見かけますけど、これの逆バージョンとでも申しますか。

 

 

このような現象が起きる理由について研究チームは、以下のようなメカニズムを推定しておられます。

 

  1. だいたいの人は、個人が持つ時間を「仕事」または「余暇」のどちらかに心の中で割り振っている

  2. しかし休日に仕事をすると、心の中の割り振りに矛盾が生まれる

  3. 予想と現実に食い違いが生まれたせいで、いまの仕事に魅力を感じられなくなる!

 

予想と現実の差異によってメンタルが負荷を感じるんじゃないの?みたいな考え方ですね。「ヤバい集中力」にも「仕事とプライベートの時間をがっつり切り分けられないと病む」って話を書きましたが、これと似たポイントっすな。

 

 

ちなみに、こういった「脳内が自動的に分類しちゃう現象」はお金の世界でもありまして、

 

  • 給料はかたくなに貯金して使わないのに、予期せぬタイミングで手にした保険金は散財しちゃう

 

  • トイレットペーパーは少しでも100でも安いものを買うのに、旅先の晩飯は1000円の追加料金も考えずに払う

 

みたいな現象がよく観察されるとこではあります。要するに心の中で「生活費」と「それ以外の好きに使うお金」を自動的に分類してて、気づかないうちに行動が左右されてる状態っすね。

 

 

いわゆるメンタル・アカウンティングってやつですが、私たちは「時間」に対しても似たようなことをしてるんだなーってのが、個人的におもしろいポイントでありました。

 

 

さらに余談ながら、研究チームは、この「休日仕事でモチベーション下がる問題」については、

 

  • 休みの日でも「これは仕事の日なのだ」と自分に言い聞かせればいいんじゃない?

 

という手軽な提案をしておられます。本来は休日はちゃんと休むのがベストなんだけど、どうしても働かねばならないときは認知を変えるしかないですもんねぇ。

 

 


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サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。