自分の良いところはどこにあるのか?を判断するための「5種の強みクエスチョン」
「自分の強みを知っておくといいよねー」というのは有名な話。「自分は好奇心がある」とか「自分はコミュニケーションが好き」といったように、自分なりの性格の強みを把握しておくと、人生の満足度が上がやすくなることが、いくつかの試験で実証されてるんですよ。
そのための方法としては、「VIA」や「ストレングスファインダー」が有名ですが、これらの手法に関しては、はいくつか問題も指摘されていて、
- 「強み」のパターンをかなり絞り込んでいるので(20〜30種類ぐらい)、それ以外の「強み」を取りこぼしている可能性がある
- どちらも英語ベースのテストなので、日本語バージョンで診断を受けると、実際と異なる結果が出てしまうケースが多い
といったあたりは、わりと悩ましい問題だと言えましょう。まぁ「ネットの『強みテスト』はあくまでたたき台にして、これをベースに精度を高めていければいいよねー」などと思える人ならいいんですが、「ストレングスファインダーで強みがわかった!俺の強みはこれだ!」のように思いこんでしまうと危険だと申せましょう。
そんなわけで、「強み」を判断する方法は、いくつかのパターンを持っていたほうが良いのは間違いない話。そこで今回は、レスター大学のアレックス・リンレイ博士が提唱する「5種の強みクエスチョン」ってのを見てみましょう(R)。リンレイ博士はポジティブ心理学の泰斗で、「これまでの『強み』テストって限界があるよねー」ってのをずっと主張している先生です。ありがたいですねぇ。
で、博士が提唱するのは、「いくつかの質問に答えて自分の強みを発見しよう!」みたいな考え方で、全部で29の質問の答えを考えることで、自分だけの「強み」をなんとなーく判断できるようになっております。「VIA」や「ストレングスファインダー」と違って明確な答えが出にくいのが難点ですが、その代わりに「自分なりの『強み』判断」ができるのが良いところですね。
ということで、以下の29問について考えてみて、そこから自分なりの『強み』が浮かび上がらないかを考えてみてくださいませー。
克服の質問
- あなたが過去に出くわした一番のトラブルを思い出してください。そのトラブルを、あなたがどのように克服しましたか?
- そのトラブルに直面したとき、あなたはどのような心境でしたか?
- そのトラブルを克服した経験を通じて、自分自身や社会について、どのようなことを学びましたか?
- そのトラブルで得た価値あるアイデアやスキルは何ですか? どのような経験が、そのアイデアやスキルにつながったのでしょうか?
- 似たようなトラブルを克服する際に、あなたがもっとも使用するスキルは何ですか?
支援の質問
- あなたの主なメンターは誰ですか? 彼ら彼女らはあなたをどのように助けてくれますか?
- あなたの人生でもっとも頼れるのは誰ですか?
- メンターはどのようにあなたを助けてくれるのでしょうか?彼ら彼女らの凄さはどこにあるのだろうか?
- メンターとはどのように出会いましたか?
- 彼ら彼女らは、あなたの長所をどのようなものだと考えているのでしょうか?
- 過去にあなたを支援したグループや組織はどのようなものでしたか?
例外の質問
- あなたの人生が絶頂期にあったときを思い出してください。そのときと現在では、何が違っていますか?
- 人生で物事が一番うまくいっていたとき、あなたの人間関係や考え方は、いまとどのように違っていましたか?
- あなたの人生の歴史の中で、どのような点を追体験、または再現したいと考えていますか?
- あなたの人生で、レジリエンス(失敗からの回復力)をうまく実践できたのはどんなときですか?
- あなたの人生から何を取り除きたいですか?
可能性の質問
- 現在のあなたが持つ人生の目的は何ですか? 何を望んでいますか?
- あなたの将来の希望や夢は何ですか? ビジョン? 願望は?
- 目標はどれぐらい達成できましたか?
- 目標達成のために、これまでどのような能力を発揮してきましたか?
- 目標達成の過程で、あなたが「これは得意だ」と思ったことは何ですか?
- あなたの人生を導いてくれた「希望」とは、どのようなものですか?
- 目標達成のために、あなたがこれからできることは何ですか?
自尊心の質問
- あなたは他者から、どんなところを褒められますか?
- あなたが自分で自分を誇りに思うことは何ですか?
- 人生がうまくいっていると感じるとき、あなたの身にはどんなことが起きていますか?
- あなたが純粋に嬉しいことは何ですか?
- 目標達成を確信したターニングポイントは何だったのでしょうか?
- あなたの目標はどのように実現されましたか?誰が手伝いましたか?