古代ローマの賢人セネカに学ぶ怒りの対処法
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「ストア派に学ぶよりよい人生の技術」って本を読んでおります。
セネカやアウレリウスといった古代ローマの哲学者たちから、現代でも使える生きる知恵を学ぼう!という内容で、これがなかなか面白い。
ストア派哲学というと禁欲ばかり強調しているイメージがあったんですが、実際は「できるだけネガティブな感情に巻き込まれずに静かに生きるのが最上の幸福だ」と説いていて、原始仏教や現代の認知療法にも近い感じが、日本人にもなじみやすいのではないかと思います。
なかでも今の心理学に近いなーと感じたのが、ネロ皇帝の家庭教師だったセネカさんの“怒り対処法”。要点を抜粋しますと、
セネカは言う。「怒りをおぼえたときは、怒りとは正反対の身体表現をしなさい。顔の筋肉をリラックスさせ、声をおだやかにやわらげ、ゆっくりしたペースで歩くのです。そうすれば、わたしたちの内面は、すぐに外面の状態に追いつこうとし始めます。そして、怒りは消え去るのです」
これは、現代でいう「アズイフの法則」と同じで、リチャード・ワイズマン博士の「その科学が成功を決める 」 でも、
26,000人を使った実験がある。それぞれの参加者には、ヒトの幸福度を上げるための数種類の方法を、ランダムに実践してもらった。その結果、もっとも幸福度をアップさせたのは、内面とは関係なく幸せそうな表情を作る方法だった。
とのことで、セネカが2000年前に言ったのと同じことが証明されております。ブッダさんもそうですが、やっぱ数千年も生きのびている思想ってのは凄いもんですねぇ。