「タンパク質、脂肪、炭水化物」どの栄養素に最もお金を使うべきか?
パレオダイエットでは基本的に「肉は放牧系を買うべし!」「野菜はオーガニックだ!」が理想なんですけども、まともに実践してたらお金がいくらあっても足りません。もちろん、わたしもある程度の妥協をしております。
そんなわけで、ここでは、限られた予算内でできるだけ理想の食事に近づくために、どの食材に優先してお金を使うべきか?について考えみましょう。
1 最優先は脂肪と油!
おそらく、もっとも優先してお金を使うべきは脂肪と油でしょう。その理由は、
- 1日の摂取カロリーのうち脂肪と油の割合がもっとも多いから:いまの日本人は1日の摂取カロリーのうち炭水化物の割合がもっとも多いんですが(60%ぐらい)、パレオダイエットでは脂肪をもっとも多く摂るんですね(炭水化物:30%、タンパク質:20%、脂肪50%ぐらい)。なので、良質な脂肪と油を買うのが最優先になります。
- わりと安価で質の高い商品が手に入りやすい:あくまでに肉や野菜にくらべてですが、当ブログで推奨するオリーブオイルやココナッツオイルなどは、千円ちょっとで結構な量が買えるし、大豆油とちがって酸化ダメージにも強いのがうれしいところ。
- 脂肪はアンチエイジングに超重要:簡単に優劣はつけにくいものの、脂肪はアンチエイジングの超重要なポイントの1つ。細胞に吸収された脂肪には、細胞膜の再生を助ける働きが強くありまして、質の悪い油をとるほど細胞レベルで老化が進んじゃう。逆に良い油をとると、細胞の修復作業のために体を酷使しなくてすむんで、そのぶんの余力を他にまわせるわけですね。
といった感じ。 トランス脂肪酸や大豆油、キャノーラ油などを避けるのは大前提として、金を出すならまずは高品質の脂肪と油に使うのが得策かと思う次第です。
具体的には、
あたりは、なるべく高品質なものを選ぶのが吉。わたしの場合は、いまはオリーブオイルかココナッツオイル、ギーがメインになってます。
2 二番手はタンパク質!
さらに予算に余裕があれば、お次は肉、魚介、卵に金を使いたいところ。これは、別に「野菜より肉のほうが重要だ!」ってわけじゃなくて、高い肉と安い肉は品質の差が大きいからであります。
以前に「『牛、豚、鳥』ダイエットにベストなお肉はどれ?」で、牛肉はオメガ6とオメガ3のバランスがいい(4:1)って話を書きましたが、これが飼育環境の悪い状態で育った牛は、いっきに10:1までバランスが悪化。豊富なビタミンB群もガクンと下がっちゃうし、アンチエイジングに効く共役リノール酸の量も5分の1ぐらいになっちゃう。もちろん、 似た現象は野菜でも起きるんですが、とにかく安い食肉や卵にくらべればだいぶマシな感じ。
基準としては、グラスフェッドで(穀物ではなく牧草を与えられている)、放牧状態で育ったものがベスト。それ以外は、できるだけストレスのない環境で飼育された動物を選びたいところです。ちなみに、肉の毒素は脂肪にたまりやすいので、安い肉を食べる場合はできるだけ脂肪をはぶくのをオススメします。
わたしの場合は、楽天市場でこまめに業務用の肉を探してまとめ買いしたりしてますが、検索がめんどうなら「大地を守る会」が取り扱う食肉や卵を選んでおくのがラクかも。飼育環境の詳細を読むかぎりでは、状態はかなりよさげです。
3 三番手は炭水化物!
まだまだ予算があるなら、高品質な野菜と果物にお金を使いましょう。具体的には、
- 食べる前に厚い皮をむく必要がある野菜と果物はオーガニックじゃなくてもOK:アボカド、柑橘類、タマネギ、バナナ、カボチャなど。
- 皮が薄くて多孔性の野菜と果物はオーガニックのほうが安全:緑黄色野菜全般、リンゴ、ピーマンなど。
- できるだけ旬のものを食べる:栄養価がかなり違ってくるもんで。
といった基準で選んでいただければいいかと。こちらも「大地を守る会」を使うのが手軽でいい感じ。楽天でも旬の野菜をセットで配送しているお店がいくつかあるんで、こちらも試してみるとよいかと思います。
まとめ
そんなわけで、「タンパク質、脂肪、炭水化物」のなかで、金を使うべき優先順位をまとめてみました。良い油を使うだけでグンと体調がよくなっちゃう人も多いので、なにはともあれ、まずは脂肪と油に変えてみるのが一番のオススメであります。にしても、金を気にせずにガンガン牧草牛を食べられる身分になりたいもんですなぁ(笑)。
credit: dollen via FindCC