コレステロールゼロの商品を買ってもムダな3つの理由
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わたしが実践しているパレオダイエットでは、健康にいいと思われがちなコレステロールゼロな油やマーガリンの使用を禁じております。今回は、その理由について。
コレステロールゼロの食事をしても血中コレステロールは減らない
まず大きな理由の1つなのが、コレステロールを食べても血中のコレステロール値は変わらない点。人間の体には、コレステロール値を自動で調節する機能が備わってまして、食事からコレステロールをたくさんとると、肝臓がコレステロールを作る働きを弱めてくれるんですな。ある実験によれば、被験者が1日2〜4個のタマゴを食べ続けても、血中コレステロールは変わらなかったそうな。(1)これは、コレステロールと同じく悪者あつかいされている動物性脂肪でも同じ。短期的には血中コレステロールを上げますが(2)、長期的には動物性脂肪と血中コレステロールの数字には関連がなくなることが明らかになっております。(3)
悪玉コレステロールの量は食事とは関係ない
一般的に悪玉コレステロールと呼ばれるLDLは、肝臓で合成されたVLDLをもとに作られるものでして、外から入ったコレステロールとは関係なし。(4) さらに、食事からとったコレステロールは、別の脂質が運び去っちゃうことが知られてまして、いくらコレステロールゼロの食事をこころがけても、血中LDLの数字には影響がないんですね。(5)じゃあ血中コレステロールが増える原因は?
食事と血中コレステロールは無関係。ならば、なぜ悪玉コレステロールが増えるのかといえば、原因は糖質であります。糖質をたくさんとると、肝臓がVLDLの合成スピードをアップ。その結果、LDLコレステロールの数字もガンガン上がっていく仕組みであります。(6,7) 問題はあくまで糖質であって、食事からとる脂肪やコレステロールとは関係ないんですな。
そんなわけで、コレステロールの数字を低くしたいなら、脂肪やコレステロールは恐れずに食べ、炭水化物の摂取量を減らすのが吉。キャノーラ油の使用もひかえて、料理には良質なラードや牛脂、ギーなどを使うことをオススメします。