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本来、人間は太らないようにできている「初めてのセットポイント理論 その1」


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 ちょい前に「カロリー制限をすると痩せにくい体になる!」って話を書きました。長期にわたって摂取カロリーを減らしちゃうと、脳が脂肪を溜め込もうとするので、結果的にはダイエット前より体重が増えちゃうって仕組みであります。


この問題を解決して、自然に食欲を減らすための理論が「セットポイント」。こいつを上手く使えば、特にダイエットを意識しないでも勝手に体重が減っていくんで、個人的には、もっともラクな減量法かなーと思っております。


そもそもセットポイントってなんだ?
セットポイントとは、「神経科学者が明かす、ダイエットが上手くいかない理由とは?」でも軽く触れたとおり、人間の体に備わっている自動的に一定の体重を保つ仕組みのこと。具体的には、摂取カロリーの増減に応じて、レプチンやグレリンといった満腹ホルモンの量が変わりまして、以下のような状態になります。

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つまり、わたしたちの体は、「空腹感」と「代謝」という2つの武器を使って、全力で元の体重をキープしようと頑張ってるわけですね。


この現象は、さまざまな研究でも確認されてまして、たとえば1994年の論文(1)。ここでは、ある動物の脂肪を別の動物に移植するって凄い実験が行われたんですが、脂肪を移された動物は、自動で代謝が激しくアップして、すぐに元の体重にもどったんだとか。


人間を対象にした研究では1964年の研究(2)が有名で、ある監獄の受刑者に1日10,000kcalも食べさせる実験を行ったところ、だいたい元の体重の15〜25%ほど太ったところで増量がストップ。実験が終わると、すぐに元の体重にもどってしまったそうな。


また、このセットポイントは、およそ40〜70%が遺伝で決まっていると考えられてまして、双子を対象にした研究(3)では、同じカロリー量を食べたとしても、遺伝の違いによって4倍も脂肪がつくペースが変わることがわかっております。


と、ここまでの話だけだと、「体重が遺伝で決まってるならダイエットなんてムダじゃん!」って気分になっちゃうわけですが、ご安心ください。なぜならば…


本来、人間はスリムな体型を保つようにできている
確かに太りやすさは遺伝で決まる面が大きいんですが、「本来は人間の体は太らないようにできている」というのが、いまの肥満学の考え方であります。というのも、野生の動物に肥満がいないのはもちろん、原始的な暮らしを送る狩猟採集民たちも、食欲のおもむくまま炭水化物を食べているにも関わらず、太った人はゼロなんですよね。

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 「それは運動量が大きいからじゃないの?」と思われるかもですが、タンザニアのハッツァ族を調べた研究(4)では、狩猟採集民の消費カロリーは西洋人と変わらないことがわかっております。運動とダイエットは関係がないわけですね。


これは要するに、もともとのセットポイントに逆らわない自然な暮らしをすれば、人間は自然に痩せた状態をキープできるってことでして、逆に言えば、現代人の生活がセットポイントを乱しているから太るって話でもあります。


というわけで、今回はここまで。次回は、具体的に「セットポイントを乱す原因はなに?」ってところを見て行きたいと思います。


【初めてのセットポイント理論シリーズ】

credit: Meghindo via FindCC
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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。