脳の不調から来る肥満を防ごう!「初めてのセットポイント理論 その4」
近ごろ何度か「セットポイント」について書いてまして、本来、人間は自動でスリムな体型を保てるはずなのに、脳が不調を起こしたり、細胞がダメージを受けるせいで太っちゃうんだよーって話をしました。ここまで説明してきた「太る原因」をチャートにすると、以下のようになります。
つまり、これらの要素を1つずつ消していけば、自然とセットポイントが正常に動くようになり、ムリぜずにスリムな体型をキープできるって理屈であります。そんなわけで、まずは「脳の不調」から来る肥満を防ぐ方法を考えてみましょう。
1・食事報酬の高さから身を守る!
脳が不調を起こす第一の原因は加工食品なので、まずはこれを完全に排除。未加工の肉や野菜を中心に食べるパレオダイエットを実践したら、意識的に努力しなくても体重が減ったってデータは結構ありまして(1,2)、ぜひこの境地を目指したいところであります。
といっても、お菓子やジャンクフードで脳が中毒状態になってると、そう簡単には止められませんので、つねに代替食品を用意しておくことをオススメします。具体的には、
- 甘いお菓子が食べたくなったら、フルーツやサツマイモを食べる
- ポテトチップスを食べたくなったら、茹でたジャガイモに塩を振って食べる
- 脂肪分の多いケーキを食べたくなったら、全乳のヨーグルトにブルーベリーを入れて食べる
といった感じ。とにかく未加工で自然に近い食品に置きかえることで、脳の中毒状態を少しずつなだめていくわけですね。 加工食品を止めることで、自然と栄養不足や体へのダメージも減るのがうれしいところ。
ここでのポイントは、カロリーを気にせずに、あくまで加工食品をはぶくことに専念すること。カロリーを制限しちゃうと、またセットポイントが暴走を始めちゃうので、まずは脳が中毒から抜け出すまで根気よく待つのが重要であります。
いったん中毒を抜け出せれば、本当に栄養が必要なときにだけお腹が空くようになり、自然と摂取カロリーは減っていくはず。人によっては時間がかかるかもですが、長期的に痩せたいならこの作業は絶対に必要。
2・食事の多様性から身を守る!
「食事の多様性」は、要するに1回の食事でいろんなものを食べると太るよ!って話なので、できるだけシンプルなメニューの食事を心がければOK。具体的には、1つの皿にメインのお肉とつけ合わせの野菜が乗ってるぐらいが理想であります(あとは簡単なスープぐらい)。調理法もシンプルにするのが大事で、低温調理で素材の味を引き出しつつ、基本は塩とスパイスだけで味をつけたいところ。
非常に単純ではありますが、これは1970年代から効果が確認され続けてきたテクニックでして(3)、実際に試してみるとビックリするぐらい総摂取カロリーが減るはずであります。
3・ 体内時計の異常から身を守る!
当ブログでは、睡眠の改善については死ぬほど書いてきましたが、基本的には、
の3つが超重要。とにかく、できるだけ日中は陽の光を浴びまくって、日が沈んだら光を浴びないようにすればいいわけですね。
それでも眠れないときは、「刺激性減療法」を使ってみたり、「コーヒーナップ」を試してみたり、寝る前に白米を食べてみたり、「うつぶせ寝」にしてみたりなど、いろいろやってみてくださいませ。
まとめ
そんなわけで、脳の不調から来る肥満を防ぐためのポイントを見てみました。次回は細胞ダメージを防ぐコツについて考えてみたいと思います。
【初めてのセットポイント理論シリーズ】
- 本来、人間は太らないようにできている「初めてのセットポイント理論 その1」
- 人間は脳から太っていく「初めてのセットポイント理論 その2」
- いくら食べても食欲がおさまらないのはなぜ?「初めてのセットポイント理論 その3」
- 脳の不調から来る肥満を防ごう!「初めてのセットポイント理論 その4」
- 細胞を癒して痩せよう!「初めてのセットポイント理論 その5」