買ったら損するサプリを、効果がない順に5つ選んでみた
これまで、「メンタルに良いサプリ」「脂肪燃焼サプリ」「アレルギーに効くサプリ」「頭がよくなるサプリ」「肌と髪にいいサプリ」「不眠に効くサプリ」「肝臓に効くサプリ」などなど、いろんなサプリのベストチョイスをご紹介してきましたが、今回は逆に「効果がないので買ったら損な商品」を選んでみたいと思います。いずれも金がムダになるだけですので、手を出さないほうが無難であります。
ワースト1 カルシウム
もちろんカルシウムは大事な栄養素なんですが、サプリを飲んでも骨は強くならないって研究(1)がたくさんあるんですな。これは、カルシウムが体内で活用されるためには、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムなどが必要になるためで、特にビタミンDが足りている人はサプリメントの効果はゼロ(2)。
逆にカルシウムをとり過ぎると腎結石の原因になったりするんで(3)、普通に食事から適量(1日600mgぐらい)をとることを考えたほうが吉でしょう。
ワースト2 グルタミン
グルタミンは必須アミノ酸の1つでして、主に筋トレ界などで「筋肉の成長が速くなる!」などと言われております。が、実際のところ、グルタミンで筋肉が増えたってデータはなし(4)。サプリで飲んでも腸内で吸収されちゃって、筋肉までたどりつかないんですね。
そんなわけで、筋トレ用サプリとしてグルタミンを使うのは金のムダなんですが、一方で腸内環境を良くしてくれるって研究は結構あるので(5)、リーキーガットにお悩みの方は試してもいいかも。ただし、ホエイプロテインでもまったく同じ効果が得られるので、コストを考えるとやっぱりオススメできず。
ワースト3 BCAA
詳細は「定番の筋トレサプリ『BCAA』は本当に買うべきか?」で書いたとおり。筋トレ界では定番のサプリですが、普段の食事でも十分に間に合ううえに、長期的な研究では筋肉量をアップさせる効果が確認できなかったそうな。BCAAを買うなら、ホエイプロテインを飲んだほうが間違いなく高い効果が得られかと思います。
ワースト4 CoQ10
こちらは「結局、コエンザイムQ10は飲むべきなのか?」で書いたとおり。不足すると体に良くないのは間違いないんですが、心疾患や慢性疲労のない健康体の人が飲んでも特別な効果は得られない感じ。抗酸化作用があるとも言われてますが、そのへんについては今後の研究に期待ということで。
ワースト5 テストステロン系
テストステロン系サプリは、「テストフェン」や「テストジャック」のような「男性ホルモンを出して筋肉量をアップさせるよ!」と宣伝している商品。確かに、テストステロンは筋肉の増強には大事なんですが、ホルモンのレベルが正常な人が使っても、なんの効果も得られないのが問題であります。
そんなわけで、テストステロンの量を正常に保つには、サプリに頼るよりも、正しい睡眠をとって適度な筋トレをして、ちゃんとタンパク質と脂肪をとることをオススメします。
まとめ
そんなわけで、買っても意味がないサプリのご紹介でした。他にも、ダイエット系サプリなんかにもダメな商品は多いんですが、ここでは「効果がないことがあんまり知られていないもの」を中心に選んでみました。お気をつけくださいませ。