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結局、コエンザイムQ10は飲むべきなのか?


コエンザイムQ10って飲んだほうがいい?」ってなご質問をいただきましたんで、ちょっと書いてみましょう。

 



 

コエンザイムQ10は、細胞のなかでミトコンドリアがエネルギーを作るときに必要な成分。これが少ないと、鬱、不妊、偏頭痛、パーキンソン病の原因になると言われてまして、不足している人は絶対にサプリメントで補うべきでしょう。

 

 

なんだけど、特に症状がない人が飲むべきかというとオススメできないところ。いまのところ割と効果確認されているのは、血流が良くなるのと血管の健康を保つ機能[1][2]。ここらへんは、かなりちゃんとした研究でコンセンサスが取れてるものの、かなり効果はひかえめ。また、全身の炎症を抑える作用もある模様ではりますが、こちらの効果もほぼ無視していいレベルかも。[3][4]

 

 

他には、ネットですと「血糖値を下げる!」とか 「テストステロンが上がる!」とか「美肌に効く!」などとも言われますが、いずれも実験数が少ないので、どこまで信じていいかは微妙であります。

 

 

わたしも3年前にコエンザイムQ10のサプリを試したことがありましたが、特に目立った変化がなかったのでいまは使っていません。ただし、心臓や血管が弱った人が飲むと急に体調が良くなるケースもあるみたいなんで、自覚症状がある方は試してみてもいいかも。

 

 

ただし、そこまでの重い症状がなくて、たんにアンチエイジングと血行の改善が目的で飲むなら、「近ごろ効果が実証された、凄そうなサプリメント3選」でも紹介したピクノジェノールのほうがいいように思いますけどね。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。