根がネガティブな人にポジティブシンキングは逆効果?
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/04/blog-post_9621.html
わたし自身がポジティブシンキングが苦手なせいで、ポジティブシンキングのダークサイドについて書くことが多い当ブログ(笑)。今回は「根がネガティブな人にポジティブシンキングは逆効果」って研究のご紹介です。
これはミシガン州立大学の研究でして、71人の女性に恐怖感を煽るイメージ(ナイフを持ったマスク男とか)を見せて、その写真を無理やりポジティブに解釈するように指示したんですな。
すると、普段からポジティブな人はすぐに脳波が安定したんですが、普段からネガティブだった女性は脳波がグラついたままだったそうな。研究者いわく、
ネガティブな女性には、明らかにポジティブシンキングは逆効果でした。彼女たちは、困難な状況を処理するのが苦手なだけでなく、「ポジティブに考えろ」と指示を受けることで、逆にネガティブな感情を悪化させていたのです。
とのこと。もとからネガティブな人に「気楽に考えろ!」とか「前向きに!」とか言うと、逆に幸福度は下がっちゃうわけですね。
さらに研究者いわく、
悲観的な性格の人に「ポジティブに考えよう」や「心配するな」とは言わないほうがいいでしょう。彼らには、なんの助けにもなりません。
それよりも、認知行動療法などを使って、もっと論理的に考えるようにうながすほうが効果的です。
とのこと。わたしもネガティブ寄りの人間なので、これはよくわかるところであります。不安なときに、いくら「ポジティブに!」って言われても効果がなくて、「どういうところに不安を感じるのか?」とか「これは本当に不安に感じるべきなのか?」とか考えたほうが安心するんですよねぇ。
まぁ「ギブ・アンド・テイク」の著者アダム・グラントによれば、ネガティブな人の不安感は強みでもあるらしいので、なにもいたずらに否定的になる必要はないかなー、とは思いう次第です。
関連: