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筋トレの定番サプリ「アルギニン」と「オルニチン」で、本当に筋肉は増えるのか?

Arginine

 

筋トレサプリとして有名なアルギニンオルニチンに関するご質問をいただきました。要点を抜粋しますと、

 

筋トレ系サプリメント?として、アルギニンとオルニチンを一生懸命飲んでいる知り合いがいます。成長ホルモンが良くでると信じているようです。この二つのサプリメントはクレアチンなどの効果があるサプリと比べてどうなのでしょうか?どのような効果がありますでしょうか?

 

とのことです。アルギニン&オルニチンといえば、昔から筋トレの世界では定番で、「成長ホルモンで筋肉の発達を促進!」といったウリ文句で売られている商品。実際の効果が気になるところです。

  



 

確かに成長ホルモンは増えるかもですが…

まず、アルギニン&オルニチンの研究で有名なのが、2010年の論文(1)。ボディビルダーを対象にした実験で、全員にオルニチン(2,200mg)とアルギニン(3,000mg)を飲みつつ筋トレをしてもらったところ、血中の成長ホルモンが35.7%も増加したとか。

 

 

さらに凄いのが1990年の実験(2)で、12名のボディビルダーたちに、体重1キロあたり170mgという大量のオルニチンを飲んでもらったんですね(平均で12gぐらい)。すると、筋トレ後の成長ホルモンが318%も増加していたんだそうな。

 

 

成長ホルモンの持続時間が問題

言わずもがな、成長ホルモンは筋肉量のアップにはとても大事な要素。この結果だけを見ると、筋トレには必須のように思えちゃうわけですが、多くのサプリメーカーは成長ホルモンの持続時間を無視してるのが難点であります。

 

 

というのも、上で取り上げたいずれの実験でも、成長ホルモンが増えるのは長くても2時間ちょいぐらいで、最短では1時間ほどで血中濃度が元にもどっちゃうって結果が出てるんですね。

 

 

ご存じのように、筋肉の発達には最低でも2〜3日、初心者では1週間ほど必要なわけですから、ほんの数時間ほど成長ホルモンが増えたぐらいでは、さほどの効果はのぞめないのではないかと思います。実際、1989年には「アルギニン&オルニチンで筋肉が増えた!」ってデータ(3)が出たんですが、その後、統計の不備が指摘されまして(4)、「やっぱり筋肉は増えないかも…」って情勢になってますしねぇ。

 

 

まとめ

そんなわけで、アルギニン&オルニチンは確かに成長ホルモンを増やすものの、持続時間が短いので、筋トレサプリとしては非常に心もとない感じです。ただし、アルギニンには一酸化窒素を増やす働きがあるので、ダイエットに役立つ可能性はありえます。以上、ご参考になりましたでしょうかー。

 

 

credit: baynado1978 via FindCC


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