明晰夢を見るために必要なのは「メタ認知」
夢を自由にコントロールできちゃう「明晰夢」。自分の好きな夢を見られるうえに、頭が良くなる可能性もあるそうで、一度は体験してみたいもんです。
で、近ごろ出た論文(1)によれば、明晰夢を見やすい人はメタ認知の能力が高いんだそうな。
これはマックス・プランク研究所の研究で、明晰夢をよく見る人たちに認知テストと脳スキャンを実行してもらったんですね。すると、明晰夢をよく見る人ほど、前帯状皮質のサイズが大きく、メタ認知の能力が高かったんだそうな。
メタ認知とは、「自分の行動や思考を客観的に見る能力」のこと。たとえば、「あっ、いま俺はダラダラとネットを見てた!」とか「いま嫌なことを考えてた!」などと急に思いつく瞬間は誰でもあるはず。このときに、メタ認知が働いてるわけですね。
研究者いわく、
このデータは、夢を簡単にコントロールできる人は、日々のメタ認知能力が重要であることを示す。(中略)明晰夢とメタ認知は、どちらも思考をモニタリングする神経を使っている。
とのこと。メタ認知さえ鍛えれば、明晰夢を見る可能性も高まるみたいですね。
そこで気になるのが、当ブログではおなじみのマインドフルネス瞑想。というのも、瞑想にはメタ認知を高める効果があることがわかっているんですよ。自分の思考や感情を「そのまんま」に観察するのが瞑想の基本なんで、自然とメタ認知のトレーニングになってるんでしょうな。
当ブログでは、以前に「明晰夢を見るためのトレーニング法」をご紹介したんですが、かなりめんどうなテクニックなんで、1日に20分ずつぐらい瞑想をしたほうがラクですね。にしても、ここ2年ほど瞑想を続けてるわたしが、一向に明晰夢を見る様子がないのはどういうことだろう…。
credit: Moyan_Brenn via FindCC