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肥満よりも運動不足のほうが2倍も早く死ぬ確率が高くなる

Couch

 

肥満がガンや糖尿病の原因になるのは常識ですが、新たに出た論文(1)によれば、デブよりも運動不足のほうが2倍も健康には悪いらしい。

  

 

これはケンブリッジ大の研究でして、12年にわたって33万人の男女の健康状態を調べたデータを洗いなおしたもの。すると、肥満の人よりも、運動不足の人のほうが早死にする確率が2倍も高かったんだそうな。

 

 

ここでいう肥満の定義は「BMIが30以上」で、運動不足は「座り仕事がメインで休日も外出しないレベルを指しております。

 

 

では、どれぐらいの運動で死亡率が下がるのかというと、研究者の見積もりでは「1日に20分の早歩き」で十分とのこと。これだけで、早期の死亡率は30%も改善するそうな。

 

 

この運動量は、消費カロリーでいうと90〜110kcalなんで、エスカレーターの代わりに階段を使うとか、通勤時に一駅だけ歩いてみるぐらいでよさげですね。

 

 

研究者いわく、

 

この研究の教訓はシンプルだ。ほんの少し1日の運動量を増やすだけでも、健康には相当なインパクトがある。とくに普段の運動量が少ない人への影響は大きい。(中略)ぜひ運動を生活の一部にすべきだ。

 

とのこと。運動をしている肥満体よりも、運動不足の痩せ型のほうが早死にしちゃう可能性は高いわけですねぇ。ご注意くださいませ。

 

 

credit: @alviseni via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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